地域観光プランニングカレッジ

 

〜 観光まちづくり人材教育プログラムの開発 〜

地域観光プランニングカレッジ (カレッジ長:川原晋)

 

観光まちづくり人材教育プログラムの開発

地域観光プランニングの方法論を体験的に学ぶ、全国の学生を対象とした3〜5日の合宿型ワークショップ「地域観光プランニングカレッジ」を毎年開催しています。地域観光プランニングカレッジとは、公共性や公益性、地域視点を重視してきた都市計画やまちづくり分野の計画技術や進め方と事業性や観光客視点を重視してきた観光事業を融合した新しい観光のプランニングとマネジメントのあり方を、具体的なフィールドや地域づくりの専門家、地域で観光に関わるビジネスに関心のある事業市民とともに学ぶ場です。日本建築学会の小委員会として活動しています。

第3回地域観光プランニングカレッジー三重県 伊勢志摩ー 2019

2019年度は志摩市浜島町・英虞湾をフィールドとし、漁業資源や国立公園の環境を生かした3週間滞在型ウェルネスツーリズムの企画立案を行った。研究者、実務家からなる共同研究者13名の指導の元、学生16名、地元住民や事業者約10名が参加した。過去2回に比べて、事前のフィールド調査の充実や、地域住民や医療、漁業関係者との密なやりとりにより、地域観光プランニングの要点の一つである、地域人材の特徴を活かしたチームメイキングや事業提案、進め方を考える「人材指向型の計画アプローチ」が充実し、「主体の見えるプロジェクトの提案」につながった。また、3週間という日本においてまれな観光スタイルを考えるテーマ設定は、観光と暮らしをつなぐ発想の提案につながっている。地元大学によるフォローアップも授業として実現するなど、Project based learningの新たな形も示せた。

第2回地域観光プランニングカレッジー北海道ニセコ地域ー 2018

2018年度、本カレッジの2回めの実施フィールドは、外国資本のホテルやコンドミニアムの参入やインバウンドの影響を受け、環境変容の著しい北海道ニセコ地域である。
研究者、実務家からなる共同研究者13名、学生12名、地元住民や事業者約25名が参加した。プログラムは、事前調査課題(Webゼミ)+合宿型ワークショップからなる。その特徴は、1)事前調査課題と合宿期間の現地調査を通して、多様な関係者が一緒に参画したいと思える空間像や活動像を表現する「仮の将来ビジョン」を描くこと。2)地域の多くのキーパーソンとの懇談を通して、その地域の人材の特徴を活かしたチームメイキングや事業提案、進め方を考える「人材指向型の計画アプローチ」で、「主体の見えるプロジェクトの提案」をすること、3)仮の将来ビジョンを実現するための可能性や課題を洗い出すための、期間限定の「社会実験」を提案すること、である。

第1回地域観光プランニングカレッジ ―山口県・長門湯本温泉×深川萩焼― 2017

2017年度、本カレッジの初回の実施フィールドは研究チームが専門家としても関わり、温泉地の刷新プロジェクトを推進している山口県長門湯本温泉とし、研究者、実務家からなる共同研究者13名、学生12名、地元住民や事業者約25名が参加した。プログラムは、事前調査課題(Webゼミ)+合宿型ワークショップからなる。その特徴は、1)事前調査課題と合宿期間の現地調査を通して、多様な関係者が一緒に参画したいと思える空間像や活動像を表現する「仮の将来ビジョン」を描くこと。2)地域の多くのキーパーソンとの懇談を通して、その地域の人材の特徴を活かしたチームメイキングや事業提案、進め方を考える「人材指向型の計画アプローチ」で、「主体の見えるプロジェクトの提案」をすること、3)仮の将来ビジョンを実現するための可能性や課題を洗い出すための、期間限定の「社会実験」を提案すること、である。
 実施後は、既存の地域計画に関わる短期集中型研修プログラムとの比較や、改善点を整理した。提案の一部は現地住民有志と共に実践段階に進んでいる。

研究一覧

長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト

高尾山地区 観光地マネジメント研究

林業基盤の職人連携による観光まちづくり

ヴェトナム・フエ皇帝陵の構成原理解読とエコツーリズム推進

里山再生✕コミュニティ形成をめざす開発住宅地のエリアマネジメント

テーマ研究一覧

地域観光プランニング〜観光まちづくりの計画技術の体系化

地域観光プランニングカレッジ:観光まちづくり人材教育プログラムの開発

観光まちづくりオーラルヒストリー研究

都市の祝祭空間研究

まちづくり技術を生かした地域ブランディング
 

川原研(大学院)で研究を希望する方へ

  • 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
  • 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
  • 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
  • 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。