高尾山地区 観光まちづくり研究 2014〜

ミシュランガイドの三つ星に認定されたことで、急激に観光客が増えた高尾山。各種観光施設の充実が図られる中で、八王⼦市が都市計画⽅針を策定(2016年3⽉)するのを川原研が支援した延長で、物的環境整備からエリアマネジメントに向けてまで、観光地まちづくりの実践研究を進めています。27年度末に策定した地区の都市計画方針に基づきつつ、公民学連携で以下の取組をすすめています。

①2016年度〜:民間敷地の駐車場の包括的事前予約管理のシステムを導入と実証実験

GWや紅葉ピーク時の駐車場探索行動が原因の渋滞軽減と、まちづくり資金の形成をめざした「たかおまちパーキングシステム」と名づけた、民間敷地の駐車場の包括的事前予約管理のシステムを導入と実証実験、支払い意思額の特性を分析。(川原研+清水研(交通計画)+軒先株式会社+八王子市と協働)。
高尾まちパーキング
 

②2016年度〜:南浅川地区観光まちづくり

南浅川地区の里山環境と「関東ふれあいの道」の起終点という資源を活かした環境整備提案とまちづくり活動の立ち上げ支援。5年程度の取り組みに向けた構想づくり

③2017年度〜:高尾山 観光まちづくりオーラルヒストリー 調査&Book公開

2017-8年度で川原研で取り組んできた成果本が、2019年6月 八王子市のHPで公開されました。高尾山口駅及び参道周辺整備計画の資料編として位置づけられています。官民学で多様な事業を推進中の高尾山で、地元のキーパーソン、地域資源に興味を持っている方、地域づくりに責任を持って取り組まれてきた方の思いや経験を聞き取り、新たに関わる行政、事業者、住民でこれを共有していくための冊子です。今後の観光振興への活用を意図して、地域資源を人に紐付けて、様々な図版に整理しています。
 
八王子市HP「高尾山観光まちづくりオーラルヒストリー」
 
LinkIcon高尾山 観光まちづくりオーラルヒストリー【 PDF 20MB 】
LinkIcon高尾山オーラルヒストリー梗概【 PDF 1.9MB 】

高尾山 観光まちづくりオーラルヒストリー

調査・作成趣旨

④2018年度〜:高尾山口駅前河川を中心とした水辺空間の魅力化整備と景観計画

2018年度から、高尾山口駅前の案内川護岸改修(都事業)に合わせた、沿川公園等と水辺の魅力化、活用のための再整備に向けた調査※と、市民参加型計画ワークショップを実施中。あわせて高尾山麓エリアの景観まちづくり、特に屋外広告物のマネジメント等もすすめている。(八王子市都市計画課、まちなみ景観課、水環境整備課、道路交通部管理課、東京都南多摩西部建設事務所、国学院 二井昭佳先生、コンサルタント2社と協働)
高尾山口駅前案内川左岸広場について(市HP)
2023年6月 案内川親水整備完了。引き続き隣接公園の整備へ。

竣工直後の水辺を楽しむ様子

市民ワークショップの様子

関連調査、取り組み

 

2016年度 観光動向調査

 

  • 時期、日時別の観光地への訪問手段、観光行動の把握
  • 地域観光資源調査、観光地としてのニーズ調査(川原研)

 

2016年度 地域住民による観光地をメリット化する取り組み、種まき

 

  • 駅前広場やTAKAO599ミュージアムでのマルシェ等の実施による生活利便性の向上にむけた意向調査、(川原研)
  • 高尾599ミュージアム等の観光施設の活用アイデア提案(川原研)
  • 南浅川地区の活性化にむけた南浅川側登山道の復活と活用検討に向けた調査、アイデア提案(川原+ 沼田真也先生基礎ゼミ(生態学))

 

2016年度 パネル展Mt.(ミーティング)TAKAO

研究一覧

長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト

高尾山地区 観光地マネジメント研究

林業基盤の職人連携による観光まちづくり

ヴェトナム・フエ皇帝陵の構成原理解読とエコツーリズム推進

里山再生✕コミュニティ形成をめざす開発住宅地のエリアマネジメント

地域観光プランニング〜観光まちづくりの計画技術の体系化

地域観光プランニングカレッジ:観光まちづくり人材教育プログラムの開発

観光まちづくりオーラルヒストリー研究

都市の祝祭空間研究

まちづくり技術を生かした地域ブランディング
 

川原研(大学院)で研究を希望する方へ

  • 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
  • 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
  • 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
  • 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。