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藤原真実 Mami Fujiwara 教授

18世紀フランス文学

これまではシャール、マリヴォー、プレヴォー、ディドロなどの作品を作者性、パラテクスト、ナラトロジーなどの観点から研究してきました。現在は小説ジャンル形成期における物語技法の変遷と「美女と野獣譚」の生成過程に関心があり、スキュデリー嬢、ドーノワ夫人、ヴィルヌーヴ夫人、ボーモン夫人などの作品も研究対象としています。2011年春、ロベール・シャールが書いたとされる理神論の書『マールブランシュ神父に呈する宗教についての異議』と、それを改竄してネジョンとドルバックが作ったとされる『軍人哲学者』の翻訳を刊行しました(野沢協監訳『啓蒙の地下文書 Ⅱ』に収録)。

主要業績
〔論文〕«Une lecture de la Belle et la Bête selon la Carte de Tendre» (Dix-huitième siècle, No. 46, 2014),「「恋愛地図」で読む『美女と野獣』——連作的読解の試み」(『人文学報』2012)、「跪く女・運命の女――シャール、プレヴォー、ディドロと描写の問題」(『人文学報』2011)、「怪物と阿呆―「美女と野獣」の生成に関する一考察」(『人文学報』2007). ≪Diderot et le droit d'auteur avant la lettre : autour de la Lettre sur le commerce de la librairie≫ RHLF, 2005.「仮面を剥がれた作者―ロベール・シャールと無署名の作品群」(『人文学報』2003). ≪Les figures de l'auteur chez Prévost≫, L'Abbé Prévost au tournant du siècle, SVEC, 2000. ≪ Structure polyphonique de La Religieuse de Diderot -une lecture génétique et narratologique- ≫ ELLF, 1990. 〔共著〕『フランスを知る』(法政大学出版, 2003)、『フランス女性の世紀――啓蒙と革命を通して見た第二の性』(世界思想社, 2008)。〔翻訳〕ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ『美女と野獣[オリジナル版]』(白水社)、『啓蒙の地下文書 Ⅱ』(野沢協監訳、藤原真実ほか訳、法政大学出版局。

西山雄二 Yuji Nishiyama 准教授

国際哲学コレージュプログラム・ディレクター(2010-2016年度)
日本学術会議 若手アカデミー 活動検討分科会委員(2009-2011年)、特任連携会員(2011年-2014年)
広島大学高等教育研究開発センター 客員研究員(2012-2016年)

mail: nishiyama.tmu[at]gmail.com
個人HP: http://www.comp.tmu.ac.jp/nishiyama/

20世紀フランス思想・文学/ジャック・デリダ、モーリス・ブランショの研究/哲学と大学、教育をめぐる研究

 1971年愛媛県生まれ。神戸市外国語大学国際関係学科卒業。パリ第10大学哲学科留学。一橋大学言語社会研究科博士課程修了。東京大学特任講師(グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」所属)を経て現職。
 著書に、『哲学への権利』(勁草書房)、『異議申し立てとしての文学――モーリス・ブランショにおける孤独、友愛、共同性』(御茶の水書房)、Imagining an Abandoned Land, Listening to the Departed after Fukushima (Lambert)。編著に、『終わりなきデリダ』(法政大学出版局)、Rue Descartes, No 88, 2016/1(Philosopher au Japon aujourd’hui, après Fukushima), 『カタストロフィと人文学』(勁草書房)、『人文学と制度』(未來社)、『哲学と大学』(未來社)、Philosophie et Éducation II: Le droit à la philosophie(UTCP). 共著に、Université ou anti-université (L’Harmattan), Figures du dehors (Césile Defaut), 『1968年の世界史』(藤原書店)、『ヘーゲル——現代思想の起点』(社会評論社)、など。訳書に、ジャック・デリダ『獣と主権者』(全2巻、白水社)、『哲学への権利』(全2巻、みすず書房)、『条件なき大学』(月曜社)、『嘘の歴史 序説』(未來社)、『名を救う――否定神学をめぐる複数の声』(未來社)、カトリーヌ・マラブー『ヘーゲルの未来――可塑性・時間性・弁証法』(未來社)、エマニュエル・レヴィナス『倫理と無限』(ちくま学術文庫)、モーリス・ブランショ『ブランショ政治論集1958-1993』(月曜社)、ジャン=リュック・ナンシー『ヘーゲル——否定的なものの不安』(現代企画室)、など。
 大学と人文学の現在形と未来形を問うドキュメンタリー映画「哲学への権利―国際哲学コレージュの軌跡」(2009年)を製作し、日本各地、世界各地(アメリカ、フランス、香港、韓国など)で巡回上映と討論会を実施した。

大須賀沙織 Saori Osuga 准教授

19世紀フランス文学

福島県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学コース修士課程修了、パリ第4(ソルボンヌ)大学博士課程修了。早稲田大学文学部フランス語フランス文学コース助教を経て現職。

専門はバルザックにおける神秘思想とキリスト教文化。神秘思想ではとくにスウェーデンボルグとギュイヨン夫人、キリスト教文化ではカトリック典礼とグレゴリオ聖歌を中心に研究しています。

〔著書〕
Séraphîta et la Bible ― Sources scripturaires du mysticisme balzacien ―, Honoré Champion, 2012.
〔論文〕
・「聖王ルイにおける祈りと聖歌」、Etudes française(早稲田フランス語フランス文学論集)、2017.
・「バルザックにおける女性神秘思想家―ギュイヨン夫人と内的祈り―」、『フランス語フランス文学研究』、2016.
・「バルザックにおける『キリストにならいて』―『現代史の裏面』を中心に」、『早稲田大学大学院文学研究科紀要』、2014.
・「『神秘の書』をつなぐテーマ ―スウェーデンボルグ思想と天使の表象をめぐって―」(バルザック『神秘の書』巻末論文)、水声社、2013.

ジョスラン・グロワザール Jocelyn Groisard 准教授

西洋古典学・古代哲学史

1980年フランスのオーヴェルニュ地方生まれ。クレルモン・フェランで育ち、18歳から10年間パリに住む。高等師範学校(École normale supérieure)・フランス国立高等研究院(École pratique des hautes études)等で西洋古典と古代哲学を勉強し、2009年に来日。

専門は古代ギリシャの哲学、特に当時哲学に属していた物理学・生物学に関するもの。今後は古代医学史に研究範囲を拡げる予定。現代科学にとっては「嘘」とも言える昔の学説を調べることはあまり意味がないと思われやすいが、実は楽しい。実験や数学を使わない昔の物理学のほうが、世界に対する私たちのふだんの付き合いかたに近いのかもしれない。古代ギリシャの哲学者の世界観は私たちの世界観とはもちろん全然違うのだが、意外と親しみやすい。人間と人間は、どんなに考え方・時代・言語・文化が違っていても、繋がっている、と感じられることこそが、こうした研究の意義だと思われる。

ずっと昔の学説を研究し、「死語」ともなっている言語を勉強することで、「人間である」ということの本当の多様性を肌で感じ、そしてその多様性のかなたにある人間と人間との絆を楽しむことができる。フランス語を学んでいる日本の学生にも、そうした多様性と絆の楽しさや不思議さを味わってほしい。ほかの言語・文化と付き合うことで、異文化への理解が深まるだけでなく、気づかぬうちに自分を制限している自分の文化から解放されて自分自身の新しい可能性も見えてくる。

主要業績
Mixis. Le problème du mélange dans la philosophie grecque d’Aristote à Simplicius, Les Belles Lettres, Paris, 2016.
Alexandre d’Aphrodise, Sur la mixtion et la croissance (De mixtione), Texte établi, traduit et commenté par Jocelyn Groisard, Les Belles Lettres (« collection Budé »), Paris, 2013.
Aristote, Météorologiques, traduction de Jocelyn Groisard, Flammarion, Paris, 2008.

須藤健太郎 Kentaro Sudoh 助教



映画史、映画批評 1980年生まれ。静岡県浜松市出身。パリ第3大学博士課程修了。専門は映画史、映画批評。特に1950年代末にフランスで勃興したヌーヴェル・ヴァーグを中心に、現代映画の諸相をめぐる研究に取り組んでいます。

主要業績 〔論文〕
« Les Photos d’Alix et la déconstruction d’un modèle télévisuel », in Collectif DAEM, Esthétisation des Médias et Médiatisation des Arts, Paris, L’Harmattan, coll. « Arts et Médias », 2016.
「はじめに鏡があった——ジャン・ユスターシュ『ぼくの小さな恋人たち』の未刊行シナリオを読む」、『映画研究』8号、2013年。
「途切れなき物語——ジャン・ユスターシュ『ナンバー・ゼロ』と同時代のテレビ作品」、『映像学』90号、2013年。
〔翻訳〕
『エリー・フォール映画論集 1920-1937』ソリレス書店、2018年。
ニコル・ブルネーズ『映画の前衛とは何か』現代思潮新社、2012年。

小川定義 Sadayoshi Ogawa 教授(学内兼任)
言語理論、生成文法、フランス語統語論、ロマンス語比較統語論、上代日本語
主要業績
「日本語の焦点辞・格辞と素性一致」、『人文学報』No. 412、2009年。「上代日本語の動詞接頭辞と節構造」、『人文学報』No. 412、2009年。Remnant movement and stylistic fronting in Old French, 『人文学報』No. 383、2007年。「《Guillaume d'Angleterre》における語順――Tag付き電子コーパスへ向けて(1-7)」、『福岡大学人文論叢』 [1-3]、『東京都立大学人文学報』 [4-7]、1999-2004年。「フランス語の語順の可能性――有標性・音声・情報構造」、『言語』、2000年。