数理科学セミナー
日程:2009年8月4日~6日(2泊3日)
時間:
場所:伊豆大島
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参加者:8名
数理科学(数学)では、一つの問題・テーマについて長時間考えたり議論したりすることが大切です.その手段として合宿型のゼミナールが有効です.普段と違う場所に行くことで気持ちを切り替え、同席する教員のアドバイスを随時受けながら、参加学生同士で議論したり、静かに集中して思考にふけったり.大島は都内でありながら、好奇心を大いに刺激する自然環境や文化をもち、新鮮な気持ちでセミナーをすることができます。
参加者が共通して興味をもつテーマに関するセミナーや、教育プログラムの作成・実践にあたっています.また高大連携の打ち合わせ、生命科学コースとの交流等も行っています.本年度は4回目の開催であり、参加者は教員1名と学生・院生7名(4年からPDまで各1名)、テーマは「層切断とモノドロミー」でした。
地層切断面(写真)は、ある年代の層を辿りながら島を一周すると元の場所に戻るはずですが、数学では、一周すると別の年代の層にずれてしまう切断を考えることができます.この「ずれ」をモノドロミーと呼びます.抽象的ですが、微分方程式の解の幾何的表現などに使われる重要な概念です。講義や議論の合間には裏砂漠等を見学しました.ゼミ内等で人として交流を深めることも学生生活で重要であると考えています。