本文へスキップ

知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

セラピスト向け情報発信ページ

#708 冨田洋介先生(高崎健康福祉大学)による大学院特別講義

9月20-21日に,大学院博士後期課程を対象とした特別講義の授業が開講されました。今年度は,冨田洋介先生(高崎健康福祉大学)にご担当いただきました。 「Motor control:理論とリハビリテーションへの適応」というタイトルのもと,2日間にわたる集中講義でした。

この講義は毎年,私が「今この先生の話を大学院生に聞いてもらいたい!!」という先生にお声がけし,講義を行っていただいています。過去にご担当いただいた先生についてはこちらをご覧ください(ページの中の“大学院特別講義”のコーナー)


姿勢・歩行制御の教科書的知識や,UCM解析に関する最近の話題を,講義形式でご紹介いただきました。さらに,実験室における実習的授業や,研究室の大学院生による発表に対するディスカッションなど,多岐にわたるプログラムにご対応いただきました。私の研究室では最近UCM解析を扱う増えています。冨田先生の講義を通してUCM解析に関する理解を深めたいというのが,講義に対して最も期待した内容です。広義の中では,UCM解析の詳細について解説いただき,院生からの様々な質問に回答いただきました。

また実験実習では,「運動透過性に関する研究をデザインする」というデザインのもと,どのような運動課題を用いて,どのような条件間の比較をすればよいかについて,院生だけで決定するための議論をする場を提供いただきました。大学院生だけで実施した約1時間の議論を得て,最終的に大学院生が選んだ2つの課題(段差またぎ課題,ボールの的当て課題)について,測定や解析を行いました。

初日は台風の影響で急遽オンラインに変更になるなど,困難な状況でしたが,柔軟に対応してくださいました。こうした振舞いも,将来大学教員になりたい大学院生にとっては,とても参考になると思います。私は会議で最後のパートを逃してしまいましたが,キャリアプランに関して大変参考になる話をしてもらえたと,大学院生たちは喜んでいました。

これからも,研究室を選んでくれた大学院生にとって最高の教育を提供できるよう,優れた先生たちをお招きし続けようと思います。冨田先生,お忙しい中ありがとうございました!!




目次一覧はこちら