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首都大学東京 都市環境学部 都市基盤環境学科 コンクリート研究室

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コンセプトAbout our Speciality -Overview, 2016

 研究概要 ー2016年度


宇治 公隆 【教授】
主な研究対象:
コンクリート工学、コンクリート構造物の耐久性向上、補修・補強
鉄筋コンクリートの設計・施工方法、構造物の維持・管理・ライフサイクル分析
【研究実績の概要】
各研究成果を以下に示す。
(1) 鋼板巻立て工法などに用いられるセメント系充填材は、狭い間隙を密に充填することが求められる。本研究では、フローを250mmとした試料を用いて、各種試験を実施して、材料分離特性ならびに充填性と塑性粘度との関係を明らかにした。
(2) コンクリート構造物の耐久性を確保するため、かぶり部のコンクリートは密実で均質でなければならない。本研究では、8cmのコンクリートを鉄筋の内側に打ち込み、内部振動機によってかぶり部へ流動させる場合を対象に、かぶり部の締固め特性に及ぼす配筋条件(鉄筋あき35,50,65mm) ならびに締固め条件(鉄筋位置からバイブレータまでの距離:90、140、190mm)の影響を検討した。
(3) プレキャストコンクリート製品は、一般に工場において蒸気養生が施され、所要の強度を発現するため、工期短縮等のメリットがあるが、表層部の耐久性が低下することが懸念される。本研究では、蒸気養生中の散水が表面部の組織形成に及ぼす影響を検討した。
(4) 既設コンクリート構造物の補強工法として、連続炭素繊維(CFRP、Carbon Fiber Reinforced Plastics)格子筋と吹付けモルタルを適用した断面修復工法がある。本研究では、梁部材のせん断ひび割れ部を模擬した要素試験により、補修界面のせん断付着応力分担域について、コンクリートと吹付けモルタルの界面の破壊エネルギーを仮定したFEM解析を行い、挙動の把握を行った。また、格子の交差部の引抜け抵抗特性を実験的に把握し、格点部の挙動およびCFRPの軸方向付着特性を明らかにした。
(5) 高度浄水施設の生物活性炭吸着池における躯体コンクリートの遊離炭酸による化学的侵食に着目し、モルタル供試体の劣化促進試験法について検討した。その結果、モルタル供試体の劣化を評価する室内試験方法を提案した。


上野 敦 【准教授】
主な研究対象:
コンクリート工学、コンクリート材料学、土木材料学
環境に貢献できるコンクリートの実用化、コンクリート用材料の特性評価と応用
【研究実績の概要】
都市の環境改善、コンクリートの環境負荷低減の観点から、歩道ブロックの夏季の熱特性改善のための基礎検討、エコセメント超硬練りコンクリートの耐久性に関する検討を行った。コンクリートの基礎研究の観点から、配合と施工性、高度浄水処理における躯体劣化のメカニズムとその対応、硬化特性の異なる結合材を用いたコンクリートの温度履歴養生条件による硬化後特性への影響、間隙充填材料の特性評価、生物繁殖場に適するポーラスコンクリートの開発と特性について検討した。


大野 健太郎 【助教】
主な研究対象:
コンクリート工学、コンクリート材料学
コンクリート構造物の維持管理(非破壊検査)、弾性波法
【研究実績の概要】
既設コンクリート構造物において、非破壊による点検、状態把握が重要視されている。このような背景から本研究では、非破壊検査手法の弾性波法およびAE法をコンクリート部材に適用し、コンクリート内部の損傷評価を試みた。その結果、鉄筋コンクリート床版の疲労損傷、火害による劣化範囲推定、PCグラウト未充填部検出を定量的かつ視覚的に把握可能であり、今後の維持管理へ向けた取り組みに大きく貢献できることが示唆された。
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2013/12/3
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