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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

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#774 一般化線形混合モデルに関する松井博史先生(大阪大学)のレクチャー

2月8日に,研究室での講演イベントとして,松井博史氏(大阪大学経済学研究科,准教授)に一般化線形混合モデルに関するレクチャーをしていただきました。松井先生は立教大学で博士(社会学)の学位を取得されたのち,放射線医学研究所で意思決定の研究をされたり,デロイトトーマツコンサルティング合同会社でデータアナリストとして活躍されたりと,多彩な活躍をされてきました。昨年度現職に赴任後,本学の児玉謙太郎先生の紹介を経て,本イベントの実現に至りました。

一般化線形混合モデルの知識は,我々の研究領域でも必須の知識となってきました。現状m運動制御,運動学習の領域では,グループ間の平均値の差の検定として分散分析やt検定を主として用いられています。しかし最近,さまざまな統計モデル,たとえば回帰分析,分散分析,共分散分析,などを一意に表現できる手法として一般線形混合化モデル(GLMM)を利用する研究が増えています。私自身の知識が全く及ばないことから,今回松井先生にレクチャーをお願いし,今後研究室にて本格的に導入する足掛かりとしたいと考えました。

松井先生は単にベーシックな知識提供にとどまらず,我々が具体的に活用するということまでイメージして様々な情報を提供してくださいました。具体的にRを使ってどのように分析していけばよいのかを実習形式でデモして下さったり,我々が扱うデータの中でどのような調整をしていくのかについて,議論の機会を提供してくれました。こうしたイベントをきっかけに,多くの研究室スタッフが今後GLMMを活用してくれることを願っています。


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