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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

セラピスト向け情報発信ページ

#714 雑誌『心理学ワールド』「特集:アプリで心を調整する」ほか

日本心理学会では,心理学の知識・奥深さ・応用可能性を広く一般の読者向けに伝える雑誌として,『心理学ワールド』という雑誌を発行しています。毎回企画やコンテンツが充実しており,身近な心理学の話題を学術的に考えるきっかけを提供してくれる雑誌です。


ここでは最新号に掲載された特集について紹介します。ご関心あれば,この号やバックナンバーを楽しみください。

特集1:アプリで心を調整する。

現在(2022年10月31日),この特集号の内容がWeb上でも閲覧できます

メンタルヘルスの問題や行動変容のための心理学的アプローチの問題は,リハビリテーションにおいても重要なトピックとして認知されています。この特集号では,スマートフォンやアプリケーションソフトウェア(アプリ)を使ったメンタルヘルスの評価・改善や行動変容に関する論文が,4編掲載されています。

4編の論文が取り上げる話題は,①VRを活用したセルフカウンセリング,②認知行動療法を学ぶアプリ,③ポケモンGOなどのアプリがもたらす行動変容・メンタルヘルスの改善,④メンタルヘルスアプリの現状に関する客観的整理と,いずれも興味深い話題です。ご関心ある方は,ぜひ目次や原著をご覧ください。

特集2:スポーツと“あがり”

このテーマは,そもそも私が心理学を勉強したいと思う理由と直結するため,個人的にも思い入れの深いテーマです。スポーツ心理学・体育心理学分野で活躍される4名の先生方がそれぞれの立場から,アスリートの競技不安の問題に対する評価や支援について論文を執筆されています。

スポーツメンタルトレーニング指導士の仕事,アスリートの競技不安に対する認知行動療法の適用,緊張や不安に対応する心臓血管系血行動態,スポーツ心理学・認知科学的に見た“あがり”の防止法の話題が紹介されています。


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