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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

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#706 日本体育学会(日本体育・健康・スポーツ学会)第72回大会に参加しました。

8月31-9月2日の3日間,順天堂大学さくらキャンパスにて,日本体育・健康・スポーツ学会(略称:日本体育学会)第72回大会が開催されました。研究室から4つの演題発表を行いました。それ以外にも2名の大学院生が学会に参加し,総勢6名で学会を楽しみました。

【一般発表】応用部門(健康福祉)

  • 須田祐貴・児玉謙太郎・中村高仁・坂崎純太郎・樋口貴広,段差跨ぎ動作時における保守的な衝突回避戦略と動作の多様性の関係
  • 佐藤和之・福原和伸・樋口貴広,高齢者を対象とした移動物体との衝突予測評価―インターセプト課題の有用性―


二人とも,博士課程での研究の成果を発表してくれました。現在私が応用部門(健康福祉)の部会委員として仕事をしているため,須田君と佐藤君には,この部門を盛り上げてもらうべく,高齢者に関するデータを発表してもらいました。二人とも限られた時間でしっかり準備してくれたため,10分間のスピーチと5分間の議論をしっかり担当してくれました。

【一般発表】専門領域(体育心理)

  • 樋口貴広・大鷲悠・井上純輝・中本浩揮・北洋輔,他者の行為予測能力と自己の行為予測能力の関連性―“ 不器用さ” の認知科学的理解に向けて―
  • 福原和伸・樋口貴広・中本浩揮,動作誇張法を用いた他者動作の結果予測に関する検討


福原先生と私は,それぞれ昨年度修士課程を修了した2名の大学院生のデータについて発表をしました。データ取得に至った学生さんたちの努力に感謝しつつ,彼らに成り代わって研究のメインポイントについて説明をしました。

私はこのほか,体育心理部門におけるキーノートレクチャーの司会を担当しました。登壇されたのは筑波大学の小野誠司先生です。本学でも2018年に特別講義をご担当いただくなど,日頃より長くお世話になっています。運動学習に関する理論と実践の両方を視野に入れた発表をされ,多くの参加者の方々に意味のある情報を提供いただきました。

来年の体育学会は同志社大学にて開催予定です(2023年8月30日~9月2日)。来年も多くのスタッフと一緒に参加をする予定です。


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