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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

セラピスト向け情報発信ページ

#699 国際姿勢歩行学会(ISPGR2022)へのオンライン参加

7月3-7日,カナダのモントリオールで国際姿勢歩行学会(ISPGR2022 world congress)が開催されました。オンライン参加も含めたハイブリッド型の学会であり,私の研究室ではオンラインで学会に参加しました。

私の研究室からは4名の発表がありました。このうち坂崎君については口頭発表に挑戦してくれました。

  • Higuchi T, Suda Y, Sato K, Fukuhara K. Improved walking through an aperture in a virtual environment transfers to a real environment.
  • Suda Y, Kodama K, Nakamura T, Sakazaki J, Higuchi T. Uncontrolled manifold analysis for understanding whole-body coordination to stabilize foot position for stepping over an obstacle in older adults.
  • Sakazaki J, Nakamura T, Kodama K, Higuchi T. Timed Up and Go test with an obstacle: evaluating the ability of anticipatory locomotor adjustments in older adults based on the selection of route suitability.
  • Sato K, Fukuhara K, Higuchi T. Judgment of the chaseability of a moving object in older adults
    -less dependence on the optical expansion of the target.


北米開催の学会にオンラインで参加となると,毎日21時半~翌朝6時半のイベントとなりました。海外までの移動負担に比べれば圧倒的に楽とはいえ,夜の時間帯に学術に集中するのは,予想よりも困難と感じました。

また,オンラインでは同一時間に行われる複数セッションのすべてを視聴することができず,事前アンケートで最も人気が高かったものだけがストリーミング再生されるというものでした。楽しみにしていたいくつかのセッションに参加することができなかった点が,今回一番残念な点でした。

3名の大学院生はいずれも,本格的な英語発表は今回が初めてでした。この学会では事前にショートスピーチのプレゼン提出が求められていたこともあり,学会に至る約1か月の間,みんなで英語スピーチを向上させるための努力をしてきました。1か月でできることはわずかですが,こうしたことが良いきっかけとなり,英語力の向上に努める院生たちが増えてくれるものと信じています。


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