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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

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#612 【講演】九州中央リハビリテーション学院同窓会

2月15日に,熊本県にある九州中央リハビリテーション学院同窓会にて講演を行いました。学院で教鞭をとられている米ヶ田宜久先生と長年友人関係にあり,その縁で講演の機会を頂きました。

講演タイトルは,「丁寧すぎるは諸刃の剣:運動支援の心理学」でした。職種によらず楽しめるコミュニケーションに関する話題提供をしてほしい,いうリクエストを頂戴し,この内容にしてみました。運動学習の観点から見れば,動きの細部を懇切丁寧にフィードバックするような言葉がけは,かえって学習の妨げになる可能性がある,という趣旨です。

関連する話題として,以下のようなトピックに触れました。
・言語フィードバックの強烈なガイド効果
・注意誘導効果
・無意識で獲得されるルール
・言葉で伝えることの難しさ

また,無駄な言語化を避けるための対策として,環境設定に関する話題(アフォーダンス)などを紹介しました。3時間の長丁場でありましたが,皆さま真摯な態度で話を聞いてくださり,楽しい雰囲気で話すことができました。

たまたまこの日は,熊本城マラソン2020の前日ということで,様々なプレイベントが行われていました。街は非常に多くの人でにぎわっていました。

この機会を提供してくださった米ヶ田先生,また当日の送迎など種々の協力を頂いた福田佳祐先生,同窓会のコアメンバーの皆様ありがとうございました。



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