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知覚・認知の視点から運動をひも解く 樋口貴広(知覚運動制御研究室)

セラピスト向け情報発信ページ

#735 共同研究者との交流:山田実先生(筑波大学),北洋輔先生(慶応義塾大学)

授業のない春休みは,共同研究を行っている先生たちとの貴重な交流の時間でもあります。対面交流が許される状況になったこともあり,この一週間でお二人の先生と研究交流ができました。彼らとの交流の意義は,研究の進展にとどまりません。似たような苦労に直面しつつも,それにうまく対処し,着実に研究を進める手本として,多くの刺激をもらうことができます。非常にお忙しい合間を縫って時間を作ってくださったお礼も込めて,ここで報告します。

  • 山田実先生(筑波大学)

筑波大学の山田実先生とは,10年以上前に,マルチターゲットステッピング(MTS)課題を用いた共同研究でご一緒し,様々な形でお世話になっています。現在,MTS課題をVR環境で再現する試みを行っており,その視察として本学に来ていただきました。博士後期課程3年の佐藤和之君が,独力でシステムを作ってくれました。修士課程2年の脇遼太郎君が,研究を遂行してくれています。理学療法士である両者によって,第1線で活躍される山田先生の交流には,大きな意味がありました。



  • 北洋輔先生(慶応義塾大学)

慶応義塾大学の北洋輔先生は発達・認知科学領域の専門家です。同じ大学出身ということもあり,友人としても交流しています。ここ数年,不器用な子の認知科学的支援に関する研究を行っていますが,専門的見地からたくさんの助言をいただいています。今回,博士研究員の渡邉諒君と一緒に,北先生の研究室にお邪魔し,共同研究に関する議論を行いました。

5月下旬には,第65回日本小児神経学会学術大会にて,北洋輔先生がオーガナイズをされるシンポジウムに登壇予定です。シンポジウムテーマは,「知っているようで知らない発達性協調運動症」です(5月27日(土)13時30分~)。私にとっては普段接点のない先生方との交流となります。いつもこうした場を提供してくれる北先生に心から感謝しています。




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