セラピストにむけた情報発信



樋口研究室の新スタッフ紹介




2012年5月14日

4月から私の研究室に新しく4名のスタッフが加わりました.本日はこの4名に加え,修士から博士課程への進学者も加えた5名のスタッフについて紹介いたします.

はじめは,助教の福原和伸先生です.福原先生の専門は私と同様,認知心理学やスポーツ心理学です.東京工業大学で博士課程を修了後,同大学でポスドク経験を経て,本学助教に着任されました.研究ではバーチャルリアリティ環境を用いてスポーツ場面の知覚認知の問題にアプローチしています.

福原先生とは以前よりブラインドテニス選手を対象とした共同研究を行ってきた実績があります.また福原先生は体育実技(テニス)の非常勤講師として,かねてより本学にてお世話になっていました.今後はより一層の共同作業が増えるものと期待しています.

次に博士課程に修了した三戸部純子さんです.三戸部さんは現職看護師です.本学の人文学部で心理学の学士を取得したのち,大学院修士課程から私の研究室にて一緒に研究をしています.「指差行為によりヒューマンエラーを防止することができるか」という話題について,医療場面を意識した実験刺激を作って検証しています.2年間の研究を経てようやく成果の芽が出始めたところです.今後博士課程でその成果がどの程度発展するのか,楽しみにしています.

残り3名は修士課程の社会人院生です.

室井大祐さんは理学療法士であり,千葉県にある亀田総合病院にて勤務しています.昨年度から研究生として研究を始めています.室井さんには,「移動行動中になされる知覚判断は,静止立位中の判断に比べてどの程度正確か」というテーマについて検討してもらっています.修士課程においてはより臨床的なテーマにシフトすることも視野に入れながら,日々研究をしています.

安田真章さんも理学療法士です.室井さんと同様,昨年度より研究生として一緒に研究をしています.「移動行動中の状況判断の精度を短期間で向上させる方法」について,理論的に争点となっている問題の検証をしてもらっています.その成果の一部は既に2月にHuman movement研究会にて発表をしています.

高橋美紗江さんは,幼児の運動指導に関する仕事に携わりながら,4月より本学にて研究を始めました.長期履修制度という制度を利用して,3年間の研究のもとで修士課程修了を目指します.幼児の運動指導にあたって教師側が配慮すべきことについて情報を提供するための研究を行っていく予定です.

本年度は私と福原先生,9名の院生を合わせて11名の体制で研究を行います.例年以上に賑やかな体勢です.社会人院生が多いこともあり,研究成果の社会還元につながる成果が残せるように,スタッフ一同努力していく所存です.

新人スタッフの公式の自己紹介については,6月に紹介予定です.

     
     
 助教の福原先生    左から安田真章君,高橋美紗江さん,室井大祐君,三戸部純子さん


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