我々のまわりにあるほとんどの物質は弱磁性物質です.磁場との相互作用が弱いために今までは非磁性物質として扱われ,磁場を利用した材料開発は出来ないと考えられてきました.しかしながら,超伝導技術の発展により容易に強磁場環境が利用できるようになり,弱磁性物質への磁気プロセスが利用できる環境が整いつつあります.我々は磁気トルクや磁気力を利用した,弱磁性物質の配向制御,位置制御を通じて,材料の特性改善や新規機能発現を目指した研究を行っています.中でも高分子と無機物を複合させた複合材料に着目し、磁場応用により、生体適合性材料や持続性社会実現に向けた環境関連のキーマテリアルの開発を行っています。