体内に取り込まれた酸素の一部は活性酸素種 (ROS)となり、正常細胞に酸化ストレスを与えます。酸化ストレスにより機能障害を起こした細胞は老化し、ROSを産生することにより周りの細胞も老化してしまうため、老化関連疾患が誘発されることが知られています。よって、ROSを消去するための生体内触媒を模倣した人工的な酵素を開発することが求められています。当研究室では、様々なROSを一度に消去できる人工酵素の開発を行うと共に、開発した人工酵素を用いて老化関連疾患の治療を目指した研究を行なっています。ROS消去が老化関連疾患の治療にどのように影響するのかを検討し、より高性能な治療薬の開発を目指します。