研究内容 →水口研リーフレット(両面印刷:横向き短辺綴じが最適) 新超伝導物質・新機能性材料の物質科学 私たちは,新物質をキーワードに,新超伝導体や熱電材料の研究を行っています. 層状化合物や特異な結晶構造を持つ物質に着目して研究対象を決めています. 層状物質では,伝導層とブロック層(絶縁層)が積層構造を取り, どちらかの元素を置換(部分置換)することで特性を自在に制御できる可能性があります. 物質の特徴をしっかり捉えられていれば,あとはアイデア勝負で新物質を生み出し,特性を制御することが可能です. 私たちの研究スタイルの特徴として,物理と化学の融合をベースとした研究展開が挙げられます. 物理の研究テーマと化学の研究テーマが,単純に協力し合うことはよくあります. しかし,どちらもベースとして,すなわち化学を考えながら物理を研究することや, 物理を考えながら化学を研究することは,新物質を研究する上で非常に重要です. 物理も化学も障壁なく扱える研究者を育成することを目指しており,教員も日々勉強を続けています. 最近の研究内容と主担当教員 ◆ビスマスカルコゲナイド系超伝導体の機構解明(水口) ◆高エントロピー合金型の化合物の開拓(超伝導体・熱電材料等)(水口・山下) ◆高エントロピー合金型材料の薄膜化(山下) ◆ローンペア元素を含む新規材料の開拓(水口) ◆銅酸化物系高温超伝導体の特性向上(山下) ◆軽元素を含む超伝導体の開発(水口) ◆高圧・化学圧力効果を用いた超伝導体探索(水口) ◆異常熱膨張を示す機能性材料の開発(水口) ◆新しい熱スイッチ材料の開拓(水口) 主な研究成果の紹介 ◆Development of HEA-type superocnductors(水口) ◆BiCh2系超伝導体における超伝導特性の特異な面内異方性(星)***movie ◆SnPn系層状超伝導体の発見(後藤) ◆ハイエントロピー型ブロック層を持つ層状超伝導体の開発(曽我部) ◆BiCh2系超伝導体のSe同位体効果(星) ◆新しいBiS2系層状超伝導体の発見(水口) ◆BiS2系の超伝導機構解明に向けて(水口)***固体物理(超伝導の新潮流)に執筆しました. ◆BiCh2系超伝導体のレシピに基づく新超伝導体合成(水口) ◆BiCh2系熱電変換材料の開発(水口) ◆高圧合成法を用いた新超伝導体Sn0.8Ag0.2Teの合成(水口) ◆鉄カルコゲナイド系超伝導体に関する研究(水口) 進行中の主要研究プロジェクト 水口が研究代表または分担者で参加しているプロジェクトの紹介です.分担の場合は代表や分担内容を追記します. ◆JST-ERATO<グループリーダー,総括:内田健一>「内田磁性熱動体プロジェクト(熱スイッチの新機構)」(2022-2027年度) ◆JST-CREST微小エネルギー<分担,代表:李哲虎>「擬平面5配位物質の熱電材料合成と物性評価」(2016-2019年度) →「低熱伝導率材料を用いた熱電モジュールの開発」(2020-2022年度) ◆科研費・挑戦的研究(萌芽)<代表>「ハイエントロピー合金効果に着目した水素吸蔵化合物の開発と高温超伝導探索」(2021-2022年度) ◆科研費・新学術(公募)<代表>「結晶構造次元性に着目したハイエントロピー合金型サイトを有する新超伝導体の開発」(2021-2022年度) ◆東京都都市外交人材育成基金・高度研究<代表>「層状構造を持つ新しいエネルギー関連材料の創出」(2019.4-2023.9) ◆学内東京都立大学創発未来社会研究プロジェクト <代表>「高エントロピー効果に着目したエネルギー関連材料の開発」(2022-2024年度) ◆学内若手選抜型研究プロジェクト<代表> 「軽元素層を含む常圧高温超伝導体の開発」(2020-2022年度) このページのトップへ