水口研に興味をお持ちの方へ(研究教育方針・研究室に入るには) 研究教育方針 ◆一つの新物質・新材料の物質科学研究をやり遂げる 私たちは超伝導物質をはじめとした新物質・新材料の物質科学を研究しています. 新物質科学という単語は多くのキーワードを含んでおり, 新物質の探索,未知の物性や結晶構造の解明,さらに機能性材料としての特性向上まで多岐にわたります. 研究室の学生は,それぞれ異なる新物質を研究テーマとします. 研究テーマによりそのゴールは異なり,「新物質発見」や「物性の解明」,「材料としての特性向上」などです. 学生の皆さんの興味や性格などを考慮して,一緒に研究テーマ設定を行います. 実験内容は物質合成と物性評価(物性測定,結晶構造解析,分光,バンド計算など)を基本とします. 新物質研究は先行研究が限られています(またはゼロです). まず第一に,解決すべき問題を発見する必要があります. それぞれの問題解決のためには情報収集や測定データの多角的な解釈,時には共同研究の提案等も必要になります. このような一連の研究プロセスを学生一人一人が中心になり推進することで,問題解決能力が身に付きます. それは,研究者やエンジニアのみならず,社会人として重要なスキルだと考えています. 新物質科学研究を通して,社会人としての第一歩を踏み出す力を身に着けましょう! ◆グローバルな研究活動 私たちは国内の共同研究だけでなく,国際共同研究にも特に力を入れています. 文化や考え方の違う研究者と触れ合うことは非常に楽しく,時には斬新な研究発案につながります. 国際的な活動経験やセンスは今後さらに重要になってきます. 現在は,協定を締結しているイタリア・ローマ大学サピエンツァ校をはじめ, アメリカ・バージニア大学,イタリア・SPIN,スイス・PSIと共同研究をしています. 特に,博士後期課程に進学して博士号取得を目指す学生には, 海外経験(国際会議での口頭発表や留学)を積んでもらいます. また,研究者としての実績で最も重要なのは国際論文誌での論文掲載であり, 質・数ともに十分な研究実績を挙げられるよう,全力でサポートします. ◆色々な意味でマルチリンガルを目指しましょう! 新物質研究で最先端を走り続けるためには,一つの分野に閉じこもっていては効率が悪いです. 研究者は自分が育った研究分野に閉じこもりすぎていては発展性がなく,特に超伝導や熱電材料のように 物理も化学も材料科学も必要な分野においては,様々な分野のアイデアを生かし,研究を進める必要があります. すなわち,「物性物理の言葉」,「化学の言葉」,「材料科学の言葉」を理解する必要がります. また,物理の中でも,「理論の言葉」と「実験の言葉」,さらには「分野ごとの言葉」が異なりますので, それらを理解でき,新しいアイデアを提案できるマルチリンガルな研究者に成長してほしいと思います. もちろん,英語は必須なので,そういう意味でもマルチリンガルで! 研究室に入るには 私たちと研究をしてみたい方,研究室見学をしたい方は,お気軽に水口までご連絡ください! 【卒業研究生として】 東京都立大学物理学科から進級できます. 【大学院生として】 水口研究室は東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻に所属しています. 東京都立大学の大学院入試を受験してください. 博士後期課程からの新入生も歓迎します.(水口も博士後期課程から研究室を変更し,学位を取得しました) 日本学術振興会の特別研究員に加え,学内の博士課程サポートも充実してきています. 【博士研究員として】 日本学術振興会 特別研究員(PD)に応募してください.(応募数か月前に,あらかじめご相談ください) また,外部資金等による雇用も行います.公募サイトまたは研究室ホームページに掲載します.