当研究室では、構造物の主要材料であるコンクリートについて、それを構成するセメント、骨材、混和材料等の諸特性を把握し、フレッシュ/硬化コンクリートの諸性質の向上技術、並びに耐久性向上技術について研究しています。
また、社会動向の変化を踏まえ、環境保全、環境との調和を研究課題の大きな柱の一つと位置づけ、資源の有効利用に取り組んでおり、例えば、鉄鋼産業から産業廃棄物として処分されるスラグを骨材やセメント代替として使用する場合の性能評価についての研究を進めています。さらに、ごみ焼却灰を利用して製造されるエコセメントを用いたコンクリートの諸性質を把握し、循環型社会へ移行するための研究を推進しています。
時代は新設からリニューアルへと移行していることから、高品質のものを構築し、構造物の延命を計り、できるだけ長い時間、供用していくことも我々の課題です。耐久性を支配する各種要因の影響度を評価することが、今後の維持管理ならびに新設構造物の合理的設計には欠かせません。そのような背景のもと、セメント化学的観点から、耐久性評価手法を検討し、合わせて、補修・補強技術についても研究を行っています。
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