Last update 2017-10-10
** 白石 大典 (京都大学) **
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授 業 科 目 名 | 基盤数理科学2 (R071) 基盤数理科学特論2 (R072) |
タイトル | Loop-erased random walk |
時 期 | 【前期】 4/17 〜 4/21 (全5回) |
当専攻での連絡係 | 服部 |
簡単な内容 | Loop-erased random walk (LERW)はランダムウォークのパスから現れる順にループを取り除くことによって得られる
(ランダムな)単純曲線モデルである。1980年にLawlerによって導入されて以降、LERWは、uniform spanning tree (UST)を
はじめとする統計物理モデルとの関係も見出され、数学および物理の両方面から関心を集めている対象である。特に21世紀に入ってから、
Lawler-Schramm-Wernerらによって、2次元LERWと共形場理論との関係が明確に与えられ、Wernerがフィールズ賞を受賞したことは記憶に新しい。
このように2次元LERWの理解は進んでいる一方で、3次元の場合は、不透明な部分が多く残されている状況である。本講義では、
LERWの歴史を概観し、3次元LERWに対して、何ができているのか(できていないのか)を紹介した後、LERWのステップ数の評価やスケール極限に
関する結果の証明のスケッチ(アイデア)を、できるだけわかりやすく説明していく。 |
履修登録 | 4/3 〜 4/11 |
** 安藤 浩志 (千葉大学) **
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授 業 科 目 名 | 基盤数理科学2 (R073) 基盤数理科学特論2 (R074) |
タイトル | 作用素環入門 |
時 期 | 【前期】 5/16 ・23 ・6/6 ・13 ・20 (全5回) |
当専攻での連絡係 | 高津 |
簡単な内容 | 作用素環とは、Hilbert空間の上の有界線形作用素たちの作る環、適当な(位相的)条件を満たすものです。
作用素環論は量子力学、群とその表現、エルゴード理論や結び目の理論をはじめとするトポロジー等とかかわりを持ちながら発展してきました。
この講義では位相群のユニタリ表現の部分表現への分解と、ある種の作用素環(von Neumann環)の構造を例にとって、
作用素環の考え方・雰囲気をつかむことを目標とします。
位相空間, 測度, 線形代数については既知のものとします。
Hilbert空間, Banach空間の基本的性質は知っていると有用ですが、初回に必要事項の解説を行います。 |
履修登録 | 4/13 〜 5/8 |
** 宮部 賢志 (明治大学) **
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授 業 科 目 名 | 情報数理科学2 (R079) 情報数理科学特論2 (R080) |
タイトル | ランダムネス入門 |
時 期 | 【前期】 5/18 ・25 ・6/8 ・15 (全4回) |
当専攻での連絡係 | 鈴木 |
簡単な内容 | アルゴリズム的ランダムネスの理論では,科学の基本概念であるランダムについて,計算論を使って厳密な定義を与え,
その性質を調べる.本講義では,計算論の再帰定理やTuring次数などの概念の復習から始める.その後,MLランダムネスの定義といくつかの性質を見る.
特に,ランダムな列の構成技術に焦点を当てて解説する. |
履修登録 | 4/14 〜 5/9 |
** 塚田 和美 (お茶の水大学) **
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授 業 科 目 名 | 広域数理科学2 (R063) 広域数理科学特論2 (R064) |
タイトル | 四元数多様体の複素部分多様体 |
時 期 | 【前期】 6/15 ・16 ・22 ・23 ・27 (全5回) |
当専攻での連絡係 | 酒井 |
簡単な内容 | 四元数多様体及び四元数ケーラー多様体の部分多様体、特に複素部分多様体についての基礎理論を解説する。 |
履修登録 | 5/24 〜 6/7 |
** 前野 俊昭 (名城大学) **
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授 業 科 目 名 | 広域数理科学2 (R075) 広域数理科学特論2 (R076) |
タイトル | Gromov-Witten不変量と量子コホモロジー環 |
時 期 | 【前期】 9/4 〜 9/7 (全4回) |
当専攻での連絡係 | 赤穂 |
簡単な内容 | 量子コホモロジー環は、元々位相的場の理論の文脈で導入され、数え上げ幾何学やミラー対称性に関わる興味
深い概念である。Gromov-Witten不変量と量子コホモロジー環の数学的な基礎付けは90年代の半ばに完成した。この講義では、
安定曲線のモジュライスタック上の交叉理論に基づく代数幾何的なアプローチによりGromov-Witten不変量の構成を紹介し、
量子コホモロジー環とJ関数の基本的な諸性質を解説したい。 |
履修登録 | 8/7 〜 8/28 |
** 田中 仁 (筑波技術大学) **
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授 業 科 目 名 | 基盤数理科学2 (R089) 基盤数理科学特論2 (R090) |
タイトル | 特異積分と荷重の理論 |
時 期 | 【前期】 9/21 ・22 ・25 ・26 (全4回) |
当専攻での連絡係 | 澤野 |
簡単な内容 | 最初に特異積分の理論を取り上げる. |
履修登録 | 8/28 〜 9/13 |
** 橋本 光靖 (岡山大学) **
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授 業 科 目 名 | 基盤数理科学2 (R085) 基盤数理科学特論2 (R086) |
タイトル | 体の超越拡大 |
時 期 | 【前期】 9/25 〜 9/29 (全5回) |
当専攻での連絡係 | 黒田 |
簡単な内容 | 超越拡大の理論の基礎を講義する。 |
履修登録 | 8/28 〜 9/15 |
** 阿部 正幸 (NTTセキュアプラットフォーム研究所) **
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授 業 科 目 名 | 情報数理科学2 (R081) 情報数理科学特論2 (R082) |
タイトル | ディジタル署名の安全性 |
時 期 | 【後期】 10/12 ・13 ・19 ・20 (全4回) |
当専攻での連絡係 | 内山 |
簡単な内容 | 現代暗号の基本機能は情報の秘匿と認証である。ディジタル署名は情報が改竄されていないことおよび本来の
発信者が偽られていないことを保証する方法であり、現代暗号理論における中心的な研究対象の一つである。
本講座ではディジタル署名が安全であるとはどういう意味か、安全であることを証明するにはどうすればよいかと言った基礎理論から、
量子コンピュータに対しても安全なディジタル署名方式など先進的な内容まで学習し、現代暗号理論への理解を深める。 |
履修登録 | 9/20 〜 10/4 |
** 寺尾 宏明 (首都大学東京 客員教授) **
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授 業 科 目 名 | 広域数理科学2 (R087) 広域数理科学特論2 (R088) |
タイトル | 超平面配置入門(と最近のふたつの結果) |
時 期 | 【後期】 11/8 ・15 ・20 ・29 (全4回) |
当専攻での連絡係 | 徳永 |
簡単な内容 | 超平面配置(Hyperplane Arrangement)への入門(定義・記号等)と,初期(~2000)に得られた結果の内,重要な結果の証明・解説,
ならびに,比較的最近(2001~)の注目すべき結果,特に,吉永正彦の判定法(Edelmen-Reiner予想の解決を含む)と阿部拓郎のDivisibility Theoremの
ふたつについて述べる. |
履修登録 | 10/17 〜 10/31 |
** 山中 卓 (武蔵野大学) ・川口 宗紀 (三菱UFJトラスト投資工学研究所) **
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授 業 科 目 名 | 情報数理科学特別講義 (R069) 情報数理科学特論2 (R070) |
タイトル | 金融における数理モデリング論 |
時 期 | 【後期】 11/14 ・ 21 ・28 ・12/5 ・19 (全5回) |
当専攻での連絡係 | 石谷 |
簡単な内容 | 簡単な内容:金融における数理モデルとその活用について紹介する. |
履修登録 | 10/20 〜 11/6 |