セラピストにむけた情報発信



講演:樋口貴広×建内宏重「姿勢と歩行:協調からひも解く」
(第2回@京都大学)




2016年2月14日
2月14日に,京都大学にて講演イベントを実施しました

今年の六月に出版しました拙著「姿勢と歩行:協調からひも解く」(三輪書店)出版の感謝イベントとして企画した講演イベントです。

10月には,首都大学東京にて同一イベントを行い,今回は建内氏の御膝元である京都での開催となりました。

270名の方々にお越しいただきました。前回同様,本の内容に沿った形で,建内先生と私がそれぞれ2時間,話題提供をいたしました。

基本的に,私の話題提供は,姿勢と歩行に関する研究として,どのような考え方があるか,そしてその考え方を支持する研究としてどのような報告があるのかを,できるだけわかりやすく伝えることを主眼としています。逆に言えば,そこから一歩踏み込んで,リハビリテーションの現場で具体的にどのようにすべきかということについては,ほとんど何も意見を述べることができません。

建内氏の場合,しっかりとした理論的バックグラウンドや,ご自身の研究成果も含めたデータに基づいて,姿勢と歩行に関する考え方を述べたうえで,それをリハビリテーションに対してどのように落とし込むのか,ということについて,例示をすることができます。

例えば,建内氏は立位姿勢の評価について,「重心位置」と「骨盤」の2つの観点から評価するという考え方について,その理論的根拠を述べた上で,具体的に臨床場面で何をすれば,この2つの観点から姿勢を評価することになるのかについて,いくつかのアイディアを呈示してくれました。具体的な内容にご関心のある方は,「姿勢と歩行:協調からひも解く」の14-16ページをご参照ください。

建内氏と共著で本を執筆したことで,私にはできない,リハビリテーションに対する具体的な示唆ができるという強みができたことを,改めて嬉しく思う機会となりました。

10月の東京開催イベント合わせると,600名以上の方々にご参加いただくことができました。多くの方々に関心を持っていただけたイベント実施できたことは,素直にうれしく思っております。

会場の都合でお断りせざるを得なかった方々も多かったため,また何か別の形で成果還元イベントを企画できればと考えています。


   
   
   


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