2015年3月2日
2月28日に,第6回Human Movement研究会が開催されました。昭和大学の山崎弘嗣先生がオーガナイズしてくださいました。様々な運動関連領域から,30名程度の参加がありました。
この研究会は,この研究会は著書「基礎運動学」で著名な長崎浩先生と,その門下生の先生方によって設立された会であります.2年前には,私たちの研究室が運営を担当しました。
今回は7つの研究発表がありました。
- 運動記憶課題と眼球運動
- ハンドリングトレーニングにおける運動学習効果に関する研究
- ―障害物を避ける―
- 健常高齢者のスクワット動作における関節運動特性
- 隙間通過行動から見る高齢者の適応的歩行能力
- 拡張物を伴う歩行時の隙間通過行動と接触軽減方法の検討―安全な自動車運転行動への寄与を目指して―
- 正常歩行における下腿軸座標上の圧中心移動奇跡に関する研究
- 足関節固定短下肢装具歩行における最適足底形状-エネルギー消費による検討
1つの発表に対して30分の時間をかけてプレゼン・質疑応答がなされましたので,個々の発表に対して比較的充実した議論ができました。
全体としてみれば,運動力学的な側面に着目する研究,運動制御や学習にかかわる知覚・認知的な研究,そして認知的特性にかかわる運動系の関与(いわゆるembodied
cognition)の話題提供がなされていました。神経生理・運動生理の話が少ないことを除けば,運動に関する多面的な話題が聞ける研究会といえます。
私の研究室からは,千葉真樹と岡田りさの2名が発表をしてくれました。いずれも修士2年の大学院生であり,3月に修了予定です。修了前に,運動を専門とする研究者の方々の前で発表をしてもらいたい,という狙いで,今回の発表が実現しました。指導教官として,改めてその成長ぶりを喜ばしく思った次第です。
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