セラピストにむけた情報発信



Human Movement研究会@首都大学東京




2013年3月11日

前回アナウンスしましたように,3月9日(土)に本学にて,Human Movement研究会第4回大会を開催いたしました.

当日は天候にも恵まれ,暖かい日差しの中で50名を超える参加者にお集まりいただきました.

研究会では8名の演題発表に基づく研究交流がなされました.個々の発表に対して12-15分の質疑応答の時間を設けましたが,それでも時間が足りないぐらいの充実した議論ができました.

この研究会はもともと,著書「基礎運動学」で大変著名な長崎浩先生と,その門下生の先生方によって設立された会であります.その意味では,ピュアに運動学的な研究内容が期待されるわけですが,今回は何故か,知覚認知と身体運動の関連性という観点からの発表がほとんどとなりました.もちろん私自身はこうした内容を専門として研究しているため,十分に楽しめましたが,会の趣旨からすると,もう少し筋・骨格系の研究発表が多くても良かったかな,とは思いました.

また,せっかく多くの理学療法士・作業療法士の方々にご参加いただいた割には,議論は純粋にアカデミックな内容が多く,もう少し応用的な視点に目をむく議論をしても良かったかなと思っています.この点については,私自身オーガナイザーとして反省している点であります.

もともと結束力あるメンバーにより設立されたこともあり,この研究会の雰囲気はとても良く,新しいメンバーに対してもオープンな雰囲気であることが魅力的です.研究会後に開かれた懇親会にも40名もの参加者がお残りくださり,狭い空間ながら楽しい時間を過ごしました.

私の研究室からは,13名の参加スタッフを代表して,博士院生の川崎翼君に発表してもらいました.主催者側からただ一人の発表ということで,色々なプレッシャーもあったと思いますが,彼なりにベストの発表をしてくれたと思います.いつも思いますが,こちらが少しだけハードルが高い設定さえ与えれば,院生たちはそれに向けて真剣に取り組み,自分自身で確実な成長を遂げてくれるものだな,と感じます.

次年度は仙台にある東北文化学園大学様の主幹にて研究会が実施される予定です.その際にまた多くの皆様と再会できますことを楽しみにしております.

 

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