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留学生のためのひな祭りが今年も開催されました。

2018/03/21

  3月3日の桃の節句を前に、2月28日(水)に国際交流会館中庭の茶室“恕庵”にて留学生向けにひな祭りが開催されました。

国際交流会館中庭の茶室“恕庵”

首都大学東京同窓会、国際センター、国際課および学生有志の共同主催で企画・運営されたこの会は、留学生に日本文化を知ってもらうためのイベントで、アジアを中心とした多くの国からの留学生が集まりました。今年度で3回目の開催です。

首都大の国際交流会館の中庭には茶室があります。この茶室は、名鉄犬山ホテル敷地内にある国宝の茶室“如庵”を模してつくられました。首都大の茶室は、元の“如庵”の「如」という字に「心」を加えて、“恕庵”という名前になりました。

ひな祭りということで、この“恕庵”には7段のひな人形が飾られました。また、この7段雛飾りは2月27日と3月1日にも一般公開されました。普段の茶室は見る機会はないので、地域の方々も来訪されました。

同窓会の石原さんと学生通訳の小湊さんの司会でひな祭りは始まりました。

左から、同窓会の石原裕さん・学生通訳の小湊洸之さん(HANDs)
「你好!..Hello!こんにちは!」など国際交流委員長の可知先生のお話は、様々な国の言語での「こんにちは」からスタートしました。序盤からとても国際色豊かで、参加者からは笑みがこぼれました。

続いて、国際センター前特任教授の岡部先生から、ひな祭りと茶室“恕庵”の説明が英語で行われました。



国際センター前特任教授の岡部豊先生

その後、あられと甘酒が配られ、参加者はそれらを口にしながら、ひな祭りの由来やしきたり、ひな祭りに食べるものについての説明をききました。手元に食べ物があったこともあり、日本文化をより近くに感じてもらえたのではないかと思います。

日本のひな祭りの説明が一通り終わったところで、次に留学生のOkta Suryaniさん(インドネシア)、朱香蘭さん(中国)、Sapanna Chaimongkol kunasinさん・Suphiychaya kitphatunさん(タイ)から、「母国でのお祭りについて」のスピーチが行われました。

インドネシアには、女性の日があるが、子どものための日はないということ、中国では家族を大切にしており、正月には出身地に集まって過ごすということ、タイには子供を祝う行事があること、などが説明されました。




Okta Suryaniさん(インドネシア)






朱香蘭さん(中国)





Sapanna Chaimongkol kunasinさん・
Suphiychaya kitphatunさん(タイ)




会の終盤では、ひな祭りにちなむ歌、ということで「うれしいひなまつり」と「さくらさくら」を首都大学東京管弦楽団の上遠野さん、飯島さんの伴奏に合わせて、留学生のみなさんと斉唱しました。 「音楽の感動は世界でも同じなのだなと感じました」伴奏者の二人が語ってくれたように、音楽を通して参加者の心が一つになった時間でした。



左から、管弦楽部の上遠野樹さん、同じく飯島千陽さん、歌唱指導の岡本昌さん、同窓会の吉田俊雄さん










最後に参加者全員で記念撮影を行いました。
会の終了後もひな壇の前で、留学生も法被を着て記念撮影をする様子が多く見受けられました。

留学生の朱香蘭さんに、会の感想をお聞きしたところ、「様々な国の人が参加し、自国以外の国のお祭りについて知ることができ、自国のお祭りについても伝えることで、文化の違いを知ることが出来て楽しかったです。ひな祭りは今日初めて知りましたが、面白いなと思いました。」と語ってくれました。



午後5時半過ぎからは、8号館1階交流スペースで懇親会が行われました。そこでは、雛祭りには参加できなかった留学生も参加して素敵な料理と飲み物と会話を楽しんでいました。日本人の学生は留学生と積極的に英語でそれぞれの専攻について、好きなスポーツについてなどたくさんのことを話していました。また、会の終盤では飛び入りスピーチということで数人の学生が自分の今やっていることや将来やりたいことについて話したり、同窓会の吉田俊雄さんに英語と日本語の両方で漫談を披露していただいたりして、大変盛り上がりました。
(文責 学生広報チーム 法学系2年 小林美緒 経営学系1年 石田大貴)