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みやこ祭同窓会講演会講師が決まりました

2016/07/8

同窓会記念講演会 : 南大沢キャンパス 1号棟 120番教室  13時~14時
     開場        12時30分

      講師は日本におけるマルチコプター(ドローン)の開発の第一人者である野波健蔵先生です。以下、講演の内容についてご紹介致します。
1.演題:「ドローンの衝撃と近未来」
2.野波健蔵先生のご紹介
1972年:福井大学機械工学科卒業
1979年:東京都立大学大学院、博士課程を修了
1994年:千葉大学教授に就任
現在:株式会社自律システム制御研究所代表取締役
3.講演内容の概略
(1)沿革

「ドローン」とは、コンピュータ制御された無人航空機の総称です。2010年にフランス・パロット社が発売したホビー用の完全自律型ARドローンが今日のドローンブームに火をつけました。2013年頃から、中国DJI社がやはりホビー用の高性能カメラ付きドローンであるファントムシリーズを発売し始めました。
(量産機ミニサーベイヤー MS-06LA)
このファントムシリーズは爆発的に普及し、すでに世界で数百万機を発売済みで、現在は月産7万機のペースで製造販売を行っています。本年、2016年は、産業用ドローンの普及元年です。これから、様々な分野でドローンが活用されようとしています。

(2)応用分野
インフラ点検、空中測量、警備、災害対応への応用が進んでいます。また、物流、宅配が数年後に大きな市場になりそうです。

(3)これから
航空宇宙市場調査会社である Teal Group の調査によれば、2025年にはドローンテクノロジーに関連した世界的な研究、開発、試験、評価、実用・応用の市場規模は910億ドルに上ると試算されています。これは新規ビジネスとして非常に大きな衝撃です。地上300mの空間は、現在、鳥や電波しか飛んでいない未開の空間であり、最後のフロンティアです。人類にとって近くて遠い存在であった広大な最後のフロンティア空間に多数のドローンをフォーメーションを組みながら飛行させ、あらゆる物を集荷及び宅配することで私達の生活は激変すると思われます。
例えば、食事の出前からショッピングで購入した物の搬送をドローンに任せることができるでしょう。究極的には、自動運転車を自律飛行させることまで考えられます。ドローンで会社に出勤する時代も、そう遠くないかもしれません。

(4)同窓会から
近年、興味本位でのドローンの使用が話題になっていますが、先生のお話をうかがうとドローンには我々には想像もしなかったような輝かしい未来が控えています。このような超一級の製品に関して我が首都大学東京の先輩が先進的なご活躍をなさっていることは大変に誇らしいことです。同窓会では今後もこのような卒業生の先進的な活躍に対して積極的に応援させて頂きたいと思います。 以上