平成16年度後期 幾何学特別講義IV(4)・幾何学概論(修)

時間割:火曜4限
教室:RK101
成績評価:レポートによる。

授業概要

表現論は数学のさまざまな分野と関わり、既知として使われることが多い。 しかし標準的なカリキュラムでは学ぶ機会を逸することがある。 この講義では、表現論の基本的事項を一通り習得することを目標にする。 演習問題も併用する。
まず、有限群の線形表現(群の表現、指標、対称群の表現)について述べる。 さらに、Lie群とLie環の関係を踏まえて 複素単純Lie環の表現(sl(2,C)の表現、root系、分類と各論)を解説する。

テキスト

W. Fulton, J. Harris共著 "Representation Theory, A First Course", GTM 129, Springer Verlag

参考書、教材

講義中に指示する。

履修上の注意

群・環と加群・多様体などの基本的事項は仮定する。

試験、成績評価

レポート等で評価する。試験は行わない。
内容:
10/ 5 表現, 既約表現, 線形空間のテンソル積
10/12 Schurの補題, 完全可約性, 指標
10/19 指標の直交関係
10/26 (休講)
11/ 9 有限Abel群の双対性, 対称群の表現とYoung図形, テンソル
11/16 制限・誘導表現, Lie群とLie環
11/30 可解Lie環, Lieの定理
12/ 7 半単純Lie環, sp(1)=su(2)=spin(3), sl(2,R)
12/14 実形, Weylのunitarian trick, Jordan分解
12/21 sl(2,C)の表現, sl(n,C)の構造
 1/11 休講
 1/18 Cartan分解, Killing形式, root系, Weyl群, 複素単純Lie環の分類
 1/25 Lie群の指標, Peter-Weylの定理

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