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松木日向緑地管理と[旬のタケノコ採集(間引き)]が行われました

2015/04/25

4月18日(土)午前9時から11時まで、[ひなたクラブ]により南大沢キャンパス内にある松木日向緑地で、タケノコ採集(間引き)が、学内、近隣の方々の参加を得て行われました。首都大学東京・南大沢キャンパスにはキャンパスの三分の一の面積を占める[日向松木緑地]があり、この緑地管理のために、生命科学の教員・学生を中心として[ひなたクラブ]が設立されています。
 
  この程、[ひなたクラブ]主催により松木日向緑地管理の説明と[旬のタケノコ採集(間引き)]が行われました。参加者募集のポスターを掲載し、このイベントの目的をご紹介します(一部省略)

 松木日向緑地は、かつては地域の人々に活用された里山であり、現在では様々な動植物の宝庫となっています。しかしながら手入れされなくなった緑地は、竹類が雑木林に侵入し、竹林が拡大しつつあるなど様々な変化が生じています。  このような背景から竹の間引き伐採を行い、竹林を適切に管理する実験を行っています。また伐採した竹を有効活用するため、炭焼きなどの里山体験活動を行っています。今回は皆様に里山を守るために竹になる前にタケノコの段階での間引きのお手伝いをしていただきたいと思います。タケノコの正しい採り方、また日向松木緑地でのマナーなどをお教えします。 併せてひなたクラブの趣旨や活動内容についても説明致します。

   
日向松木緑地の遠望  800mほど離れた商業施設[フォレストモール]3階から緑地を写す。 中央・左の建物は8号館(旧理学部棟) 右9号館(旧工学部棟) 

       

久しぶりに晴天となった朝、8時50分には
定員20名に対して約30名の参加者が集合
黒川信准教授(都立大 28期 生物・同窓
会副会長)から[ひなたクラブ]の活動内容が
説明され、緑地のハンドブック[ひなたブッ
ク]が配られた。2007年に設立された首都
大学東京・東京都立大学ひなたブック制作
委員会(生命科学 大学院生を中心構成)
にて制作された51ページの解説書 都立大
学目黒校舎から移植されたイチョウ の新芽
が芽生始めていた



生協裏で加藤 英寿先生から、タケノコの
掘り方、緑地でのマナーと危険を学ぶ。た
けのこを掘った後は埋戻し、自然にもどす。
たけのこ以外の植物は採取しない。急な傾
斜地で倒木、枯れ枝が多く注意すること,最
近は“マダニ”もいるとして採取したサン
プルを見せて関西では“感染症”のウイル
スを媒介しているので注意が必要で、“マ
ダニ”などが足元から入らないようにズボ
ンの裾を靴下で覆うようにとの注意があっ
た。またロープで仕切った調査フイルード
には絶対に入らない等の諸注意があった。




加藤先生から雑木林に侵入した竹の駆除には伐採
と枯らす方法があり、写真中央の枯れかかった竹
は“除草剤”を注入して枯れ始めた竹との説明を
受ける


 遊歩道を進む


                         

落ち葉がタケノコを隠して見つけるのは難しい 。
地表に出ている先端の周りを少し掘って分かりや
すくした写真。   緑地には孟宗竹と真竹が生育
していて、おいしいのは孟宗竹のタケノコ。タケ
ノコは“なり年”と“裏年”があり、今年は裏年
にあたり、たけのこ掘りに慣れない人には探すの
が難しい。 先生方はすぐにたけのこを見つけ参加
者に教えていた。約30名の参加者には1本から
2本がいきわたったようである




管理されていない竹林


管理されている竹林     
人がスムースに歩ける程度に竹を管理する



タケノコの繁殖力は非常に強い
遊歩道の敷石の割れ目からでたたけのこ


男の子もお母さんと一緒に


              

 タケノコを探す

  タケノコ掘りの終わりに、圃場(研究用農場)で試食をする。

  最後に参加者全員が集まり収穫 した“タケノコ”をもって記念写真
 “全員集合の声で集まる参加者”

   全員集合“お子様の部” 緑地についての勉強と楽しいタケノコ採集であった。
   写真左上;黒川 信准教授