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2016/12/31
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研究の意義と目的

■ 研究の背景

20世紀後半からの急激な人口増加と人間活動の拡大により,都市河川流域は大きく変化してきており,それに伴って多様な水問題が生じてきている. 特に,アジアの大都市においては,温室効果ガスの増加による気候変動の影響を強く受け,森林伐採や人口集中による急激な都市化の進展や産業の発展と高度化に伴い, 局所的な豪雨による激甚な水災害,著しい河川の汚濁,厳しい河川水不足,地下水障害などの都市河川流域問題が生起してきており, これら気候変動により豪雨と少雨に二極化する都市型水問題の解決が都市存続に関わる最重要課題として取り上げられている.

そこで本研究では,東京およびアジア大都市の共通課題として,アジア大都市河川流域のゲリラ豪雨を含む大雨現象, それにより引き起こされる洪水氾濫問題,そして少雨による河川汚濁問題に着目し,これらの都市型水問題解決のため, それぞれの現象のメカニズムおよび相互の関連性を解明し,安全で快適な都市づくりのための水対策を提案することを目的とする. さらに,アジア高度研究(H21〜H25年度)の卒業生と連携を取り,効果的かつ質の高い教育プログラムを提供し,卒業生・留学生の活動ネットワークを拡大することで, 彼らが我が国や母国で早期に活躍できるようにする.

各研究グループの取り組みは以下の通りである.

1.ゲリラ豪雨の気候解析グループ

2.ゲリラ豪雨のメソ気候解析グループ

3.都市河川の洪水氾濫グループ

4.都市河川の水質グループ