東日本大震災 仮設住宅からの住宅復興ガイドブック

私たち日本建築学会 住民向け住まい再建ガイドブック作成グループでは、被災地のみなさまにご参考いただけるよう、「東日本大震災 仮設住宅からの住宅復興ガイドブック」を作成しています。このウェブサイトでは「東日本大震災 仮設住宅からの住宅復興ガイドブック」のデータとその関連情報を適宜お伝えしていきます。

 ダウンロードはこちら--- 仙台平野地域版(googledocsというファイル共有サービスをつかっており、外部サーバーになります)
              標準版(A4のページのみ 1MB)
              見開き版(A4とA3の混在 770KB)
              住宅復興費用の目安の推計シート(360KB)
               仙台平野地域版の「住宅復興に要する費用の目安」を推計するために作成したシートを公開します。
               エクセルシートですので、独自の数値を入れて推計する事にご活用いただけます

             リアス地域版(googledocsというファイル共有サービスをつかっており、外部サーバーになります)
              標準版(A4のページのみ 1.5MB)
              見開き版(A4とA3の混在 1.5MB)
              版下版(そのまま印刷屋の版下データとして使えます 39.5MB)
              住宅復興費用の目安の推計シート(300KB)
               リアス地域版の「住宅復興に要する費用の目安」を推計するために作成したシートを公開します。
               エクセルシートですので、独自の数値を入れて推計する事にご活用いただけます。

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1 ガイドブックの位置づけ

このガイドブックは、東日本大震災からの復興過程において、 住まいを必要とする人が住まいを選ぶときに ご活用いただけますよう、作成しました。

具体的には各人の「 住む場所」「住まいが完成するまでの過ごし方」「最終的すみたい住宅の種類」の3つを考えていただく事で、私たちが「住宅復興の手法」と呼んでいる、住まい再建の「作戦」を立てる事ができる、というものです。参考までに概算の費用(負担の総額や月あたりの負担額)が示してありますので、それらを見ながら適切な選択肢を選ぶ事ができます。

主に岩手北部から宮城北部あたりまでを対象とする「リアス地域版」、宮城南部から仙台平野を経て福島北部までを対象とする「仙台平野地域版」、原子力発電所の事故の被災エリアの「(仮)放射性物質汚染地域版」の3種類の発行を予定しています。

2013年3月11日現在で「リアス地域版」「仙台平野地域版」が完成しており、データ、および印刷版(リアス地域版のみ)で配布を開始しています。データはこのページの下部からダウンロードが可能です。印刷版がご入用の方は以下の連絡先までご連絡ください。

状況が様々に変化することが想定され、また、私たちの誤りもあると思います。適宜にみなさまからのご意見をいただきつつ、必要なものにつきましては、改訂していきたいと考えています。お気づきの点など、ご意見をおよせいただけましたら幸いです。

なお一般的な被災者の方がそのまま読んでも理解が難しい内容が多くあります。都市や建築や住宅等の専門家の方々が、被災者の方と相対する時にお使いいただくことを想定しています。特に、各地に支援に入られている専門家のみなさまにおかれましては、是非ともご活用をいただけますよう、お願いいたします。

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2 使用にあたっての注意

住宅復興は非常に複雑な取り組みです。さらに、各地の被害の状況、県庁、市役所、町村役場の考え方、被災された方の個人の状況もそれぞれ異なります。このような状況で、本来は個々の被災者の方の状況にあわせたきめ細かいサポートが必要ですが、私たちの手にあまりますので、あえて資料のみを作成配布しております。ご使用いただくにあたって、以下の内容をご理解ください。

1 すでに行政や支援団体が独自に同様の資料を作って配布しているところもあります。この「ガイドブック」は、それらに対する参考情報として受け取って下さい。

2 被災者のためになるのであれば、情報の転載、印刷配布等には制限を設けておりません。不正確な情報が断片的に流れることは、かえって被災者の混乱を招きますので、その点のみ十分にご留意してお使いください。

3 掲載している目安や想定額は、標準的な建物の規模・仕様や価格の単価等を仮定して概算したもので、実際の金額とは異なります。あくまでも選択肢を比較する際の目安としてお使い下さい。実際の金額は、市町村からの説明や資料などを参照して下さい。

4 ガイドブックの内容につきまして、作成グループの説明や解説等が必要な場合、可能な限り対応をしたいと考えております。下記までご連絡ください。

5 詳しい使い方や考え方は適宜このページで解説していきますが、取り急ぎこちらにまとめてありますので、ご覧下さい。これは建築学会で報告するものです。

6 被災者の方に配布する際には大部数が必要となることが想定されるため、版下データを公開しています。
  このデータを使って印刷業者に発注をすれば、パンフレットを印刷する事ができますので、ご活用ください。
  もちろん、印刷費は、印刷をされる方にご負担いただくことになります。
  おおよその目安として、100部で35,000円(1部350円)、1000部で50,000円(1部50円)、10000部で100,000円(1部5円)ほどです。
  一回で多くを印刷した方が割安です。少部数の場合はカラーコピーでいいですが、大部数の場合は印刷がおすすめです。
  ちなみに、私たちは(株)グラフィックさんに印刷をお願いをしています。

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3 住民向け住まい再建ガイドブック作成グループについて

日本建築学会に所属する研究者、実務家の有志のグループです。有志のグループですので、活動に参加されたい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。志が同じであれば是非ともご一緒したいと考えています。

リアス地域版の作成につきましては、グループのメンバーのうち、饗庭伸(首都大学東京)佐藤栄治(宇都宮大学)鈴木雅之(千葉大学)薬袋奈美子(日本女子大学)米野史健(独立行政法人建築研究所) が中心となって作成し、作成過程で日本都市計画家協会の協力もいただきました。
仙台平野地域版の作成につきましては、グループのメンバーのうち、饗庭伸(首都大学東京)新井信幸(東北工業大学)鈴木雅之(千葉大学)米野史健(独立行政法人建築研究所) が中心となって作成しました。

また、この活動は日本建築学会の「復旧 復興支援調査研究助成プログラム」の支援を受けて活動をしています

連絡先 饗庭(あいば)伸 aib ■ tmu.ac.jp ■を@に変えてお送りください。

 

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