東京都立大学哲学会


『哲学誌』目次

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哲学誌1号
発刊に際して(桝田啓三郎)i-ii
ゲーテとヘーゲル(高峯一愚)1-24
ベルグソンに於ける人間的生の問題(中島盛夫)25-45
EPIBOLE, AKATONOMASTON(戸塚七郎)46-72
アウグスチヌスの創造思想(泉治典)73-93
ロックに於ける「知識」の問題(大畑甚一)94-113


哲学誌2号
ヘーゲルに於ける「概念」の問題(大村晴雄)1-22
エピクロスの神観(戸塚七郎)23-50
プロチノスにおける「像」の概念(泉治典)51-74
カント倫理学における道徳的関心(向来道男)75-93
研究:論理学と唯物論(花崎皐平)94-101
紹介:ソヴィエトの倫理学講義プラン(長沼真澄)102-110
ギリシャ哲学史資料集I(山本光雄)1-28


哲学誌3号
形式論理と弁証法的論理との適用限界について(寺沢恒信)1-20
エピクロスの友情(戸塚七郎)21-51
バークリにおける「観念」「言語」「心」(大畑甚一)52-72
研究:ヘーゲルと浪漫派の親近性(豊福淳一)73-83
書評:ボルノウ「徳の本質と変遷」(向来道男)84-86
書評:クーン「ソクラテス」(喜多村和之)87-91
ギリシャ哲学史資料集II(山本光雄)1-23


哲学誌4号
カント倫理学成立史考(深作守文)1-25
ベルグソンにおける魔術と科学(中島盛夫)26-48
エピクロスの快楽論(戸塚七郎)49-82
研究:エロスとピリア(東千尋)83-98
紹介:ハブン「運命の四人の予言者」(若山玄芳)99-102
紹介:スコット「デカルトの自然学」(中野重伸)103-107
ギリシャ哲学史資料集III(山本光雄)1-23


哲学誌5号
ホッブスの国家哲学(吉澤伝三郎)1-28
空間直観と幾何学(大畑甚一)29-53
「現実性」のカテゴリーについて(花崎皐平)54-78
研究:古懐疑派研究(千葉茂美)79-89
書評:ヴァンスロフ「美の問題」(出かず子)90-97
書評:ディーム「キルケゴールの実存の弁証法」(若山玄芳)98-101
書評:ツガリノフ「生活と文化の価値について」(仲本章夫)102-106
ギリシャ哲学史資料集IV(山本光雄)1-19


哲学誌6号
ベルグソンと知覚の問題(中島盛夫)1-23
J. G. ヘルダーと有機的世界観の問題(花崎皐平)24-52
反映論における認識像の問題(一)(長沼真澄)53-75
アルケシラオスの懐疑思想(千葉茂美)76-93
書評:「マルクス・レーニン主義美学の基礎」(出かず子)94-103
書評:ベック「デカルトの方法」(中野重伸)104-112
書評:コプニン「仮説と現実認識」(仲本章夫)113-116
ギリシャ哲学史資料集V(山本光雄)1-21


哲学誌7号
キルケゴール研究の意義と方法(桝田啓三郎)1-18
キルケゴールの「想定された機会における三つの講話」について(豊福淳一)19-42
キルケゴールの倫理観(若山玄芳)43-62
カントの善意志について(向来道男)63-78
ヘーゲルにおける概念的把握の論理(許萬元)79-96
書評:ヴァイン『肯定的反キリスト教』(水野清志)97-104
書評:ランシマン『プラトンの後期知識論』(新海邦治)105-111
ギリシャ哲学史資料集VI(山本光雄)1-21


哲学誌8号
カント「遺稿」の超越論的哲学(深作守文)1-12
キルケゴールの倫理(2)(若山玄芳)13-32
ディルタイにおける「理解」について(岡田紀子)33-54
キルケゴールのイロニー理解(三浦永光)55-74
プラトンにおけるオンとメー・オンについて(新海邦治)75-98
紹介:ホワイトヘッド「理性の機能」(丹下芳雄)99-102
紹介:トゥロフスキー「労働と思考──人間の前史」(小柳篤子)103-106


哲学誌9号
知識・文学・イデオロギーの問題(田島節夫)1-22
反映論における認識像の問題(二)(長沼真澄)23-44
科学研究の論理の構造(仲本章夫)45-62
ニイチェの永遠回帰思想に関する一考察(水野清志)63-80
プロティノスのト・ヘンについて(内藤純郎)81-98
Corpus Aristotelicum成立史考(新海邦治)99-104
紹介:H. クロッチ「唯物論的弁証法の法則とカテゴリー」(中本昌年)105-110
紹介:A. シャフ「言語と認識」(岩淵慶一)111-114
紹介:J. グールド「プラトン倫理学の発展」(上岡宏)115-123


哲学誌10号
山本,桝田両先生を送る辞(哲学研究室)1-10
『ツァラトゥストラ』講義断章(吉澤伝三郎)11-42
ライプニッツにおける本有概念の問題(中野重伸)43-64
『ソピステス』の虚偽論(新海邦治)65-82
弁証法と認識──序説(中本昌年)83-98
フォイエルバッハ・テーゼの一研究(牧野紀之)99-116
紹介:J. M. リスト『愛と魂』(小澤克彦)117-122
紹介:E. ベンツ『シェリング』(小泉一太郎)123-126


哲学誌11号
民主ドイツの自然科学論(秋間実)1-14
「科学的問題」について(仲本章夫)15-28
プラトンの『パルメニデス』のアポリアー(内藤純郎)29-48
マルクス主義哲学における実践概念(岩淵慶一)49-70
カントの図式論について(丹下芳雄)71-88
実存の普遍の問題(三浦永光)89-110
紹介:F. クンプ『弁証法の諸問題』(中本昌年)111-120
紹介:ウテ・グッツォーニ『自己への生成』(丸山紀代)121-124


哲学誌12号
カントにおける理論と実践(高峯一愚)1-20
デカルト哲学の方法(中野重伸)21-38
科学的問題の構造と過程(仲本章夫)39-50
プロティノスの質料論(内藤純郎)(一)51-60
狂気と神(小沢克彦)61-88
プラトンの分割法(上岡宏)89-118
ヘーゲル美学における美的理念の構造(稲葉守)119-140
紹介:ルュシアン・セバック『マルクス主義と構造主義』(軍司敏)141-146
紹介:J. D. モナン『アリストテレスにおける道徳知とその方法論』(野村亨代)147-152


哲学誌13号
高峯,深作両先生を送る辞1-10
カントの教育思想(深作守文)11-24
実践の理念(中本昌年)25-42
ニーチェの良心批判(水野清志)43-58
パイドロス篇に於ける魂の没落(小澤克彦)59-86
「ピレボス」の弁証法(上岡宏)87-118
紹介:R. D. ミロ『アリストテレスの実践的認識と意志の弱さについて』(田島孝)119-124


哲学誌14号
「時間と存在」をめぐって(岡田紀子)1-24
ニーチェの学問論(水野清志)25-42
パイドン篇の終末論(小澤克彦)43-64
プラトンの「有」論(上岡宏)65-100
『ニコマコス倫理学』におけるピリアについて(内藤亨代)101-120
紹介:シュティーラー『カントからヘーゲルまでの観念論』(石井伸男)121-126
紹介:J. デリダ『グラマトロジーについて』(矢島忠夫)127-130


哲学誌15号
デカルトの理性と狂気(田島節夫)1-22
エンゲルスの典型論とヘーゲル『美学講義』(稲葉守)23-44
ニコマコス倫理学に於る「無抑制」について(田島孝)45-64
一般観念(概念)の形成(二瓶孝次)65-86
ヘーゲルの弁証法的存在論と矛盾概念(石井伸男)87-106
『純粋理性批判』におけるもののDaseinとSeinについて(小菅杢申)107-128
フッサールにおける自然的態度をめぐって(鈴木修一)129-150


哲学誌16号
数学・論理・哲学(坂井秀壽)1-28
「真理とは何か」という問いについて(久保元彦)29-64
プラトン終末論に於ける審判の問題(小澤克彦)65-84
芸術の方法としてのイデアリジールング(その一)(稲葉守)85-100
『純粋理性批判』における「わたくし」について(小菅杢申)101-120
言葉の意味とものの意味 フッサールをめぐって(矢島忠夫)121-142
「ゴルギアス」における技術(内藤純郎)143-154
紹介:ブルース・ウィルシャイア『ウィリアム・ジェイムズと現象学──「心理学原理」研究』(加藤茂)155-160
紹介:ジル・ドゥルズ『差異と反復』(加茂英臣)161-164


哲学誌17号
カント,リーマン,ヘルムホルツ(秋間実)1-20
agathos, spoudaios, epieikes──『ニコマコス倫理学』に於ける「善いひと」について──(田島孝)21-38
現象学の境界──E.フッサール『幾何学の起源』へのJ.デリダによる『序説』について──(矢島忠夫)39-56
偶然の発見──ピアジェの自己中心性理論について──(二瓶考次)57-78
事象そのものへの還帰──W.ジェイムズのfringe概念と現象学──(加藤茂)79-102
マルクスの社会理論における富の概念(中西新太郎)103-118


哲学誌18号
右と左(坂井秀壽)1-22
先験論理学と思弁論理学──概念と根源統覚──(稲葉守)23-48
感性的なものについて──「経験のアナロギー」の成立根拠(一)──(小菅杢申)49-66
自我・他我・世界──現象学と独我論──(加藤茂)67-88
理性の自立──カント哲学の「精神」とへーゲル──(栗田義彦)89-108
「分析諭後書」における「自体的」について──アリストテレスの「論証的知識」の構造──(岡部満)109-130
紹介:セェア『プラトンの分析的方法』(長瀬真理)131-136
紹介:アルキエ『マールブランシェのデカルト主義』(田島由美子)137-141


哲学誌19号
ことばに隠れた語り手──論理学批判としてのルターのことば論──(清水哲郎)1-20
ニーチェの価値概念(関塚正嗣)21-38
デカルトにおける永遠真理創造説と本有説(田島由美子)39-58
意味と存在──意味のイデア性の分裂とものの資格について──(加茂英臣)59-82
ヘーゲルに於ける概念の構成(松村健吾)83-102


哲学誌20号
本居宣長における注釈の意味するもの(野崎守英)1-33
「指示」論の一視角(守屋唱進)35-75
不可視性──可視性の根拠──(実川敏夫)77-98
デカルトの方法と『幾何学』(佐々木周)1-38


哲学誌21号
趣味判断の普遍妥当性──カント『判断力批判』第八節の結論部分についての一つの解明(吉沢伝三郎)1-19
可逆性──自己還帰の構造(実川敏夫)21-44
'The Socratic Fallacy' (?)(栗原史郎)45-64


哲学誌22号
想像力と習慣──パスカル『パンセ』の場合(広田昌義)1-16
存在と分有──メルロ=ポンティ「ラヴェル論」の検討(実川敏夫)17-40
<よい>の用法(清水哲郎)41-61


哲学誌23号
時間と存在──メルロ=ポンティの存在経験(実川敏夫)1-34
ヘーゲル『精神の現象学』に於ける「事象そのもの」について(山口誠一)35-76
アリストテレスの「様相三段論法」の整合性について(岡部満)1-33


哲学誌24号
山本先生を憶う(寺沢恒信)2-5
コギトの現象学と構造の現象学──他者理論の検討を通して──(実川敏夫)5-34
カルナップにおける寛容の原理について(岡野健一)35-78
「意図」についての一考察
 ──アリストテレスに於ける「プロアイレシス」と「善」・「美」・「正しさ」をめぐって──(田島孝)79-98
知識と正当化(渡辺忠)99-120
『精神の現象学』の「私」について(山口誠一)121-142


哲学誌25号
類と類似性(守屋唱進)1-44
アリストテレスにおける「述定」と「範疇」(岡部満)45-69


哲学誌26号
ジョン・ロックの『エッセイ』に於ける論理形式の問題と基体としての実体(山田友幸)1-28
『エチカ』第一部の二つの因果性がめざすもの(佐藤一郎)29-90
ピュシスの研究とディアレクティケー──Platon: Phaedrus 269e - 272b──(関口正雄)91-113


哲学誌27号
・『精神の現象学』の問い(山口誠一)1-22
・他人の痛み──類推説の復権をもとめて──(山田友幸)23-50
・個物の覚知と現実存在──『エチカ』第一部定理八備考二,第二部定理八系および同備考の検討──
 (佐藤一郎)51-76
・『パルメニデス』篇第二部第二演繹冒頭部の一解釈──或る混在──(山下弘一郎)77-99


哲学誌28号
久保元彦先生追悼号
 告別(加藤信朗)2-3
 久保元彦助教授略歴・業績一覧 4-6

・カントのTranszendental-Philosophie──根本述語transzendentalに即して──(上)(久呉高之)7-60
・アリストテレス自然学における目的論の基礎づけについて(永井龍男)61-88
・ソクラテスの正義の知識 Gorgias 460 a-c(出村和彦)89-110
・『意識の経験の学』に於ける学の成立の意味──学としての哲学への接近(1)──(徳増多加志)111-128
・ヘーゲル『精神現象学』の方法論──『精神現象学』緒論解明──(大西正人)129-159


哲学誌29号
『自然学』第一巻における原理論とエレア派批判との連関について(永井龍男)1-26
ヘーゲル『精神現象学』における「物」の本質(大西正人)27-56
カントのTranszendental-Philosophie──根本述語transzendentalに即して──(下)(久呉高之)57-103


哲学誌30号
カントの「観念論論駁」──「私の外」をめぐって──(久呉高之)1-36
『テアイテトス』184b4-187a8に於ける「思い(doxa)」の位置(川上さつき)37-56
ヘーゲル論理学に於ける自己意識の問題──学としての哲学への接近(2)──(徳増多加志)57-78
存在、無、成の弁証法──ヘーゲルの論理学における始源の問題──(大西正人)79-101


哲学誌31号
「鳥小屋モデル」における知の問題──『テアイテトス』195b-199d8解釈試論──(川上さつき)1-21
形式と理念──ヘーゲル『論理学』の「絶対理念」──(大西正人)23-46


哲学誌32号
形而上学と時間 序説──F.アルキエのメルロ=ポンティ批判の検討(実川敏夫)1-30
ウィトゲンシュタインにおける直示的定義の問題
 ──『哲学的文法』と『哲学探究』との比較を通じての一考察(関口浩喜)31-50
論証と探求──『分析論後書』における「学的探求論」の試み(伊藤雅巳)51-70


哲学誌33号

  • フッサールの『時間講義』における“把握内容-把握”図式の解消について(矢島忠夫)1-33
  • 現象の形式の観念性──「無視された選択肢」の問題をめぐって──(久呉高之)35-60
  • 『分析論後書』におけるヒュポテシス(υποθεσισ)の問題(伊藤雅巳)61-80
  • 「学び=想起」の二義性と感覚の問題──『パイドン』篇アナムネーシス論(72e-77a)の一考察──(栗原裕次)81-104
  • 「一と多」と「方法」──『ピレボス』14C-18D──(小野木芳伸)105-124


哲学誌34号

  • 個を証するもの──『エチカ』第五部再考──(佐藤一郎)1-28
  • 根元的規約主義の可能性(松阪陽一)29-48
  • 因果性と生成──『善悪の彼岸』三十六節における「力への意志」説──(樋口克己)49-70
  • ソクラテスの逆説に就て──『ゴルギアス』篇第二部の検討──(安斎隆)71-92


哲学誌35号

  • 批判と弁明──『アルシフロン』より(丹下芳雄)1-20
  • 人間的認識としての後悔──後悔論序説(関口浩喜)21-40
  • ニーチェの<喜ばしき知識>という認識(樋口克己)41-62
  • 『饗宴』篇に於る幸福と美(安斎隆)63-84
  • 存在への生成──プラトン『ピレボス』23c-27c(小野木芳伸)85-100
  • アリストテレスの変化把握についての一考察(樋口博也)101-120
  • 自我と自由──サルトル『自我の超越』について(永野潤)121-136


哲学誌36号

  • 方位概念について(丹下芳雄)1-24
  • 自然と必然──アリストテレス自然学における一問題(樋口博也)25-44
  • 論理の自律──『論理的─哲学的論考』における「型の論理」批判(大辻正晴)45-64
  • 現象学的心理学と偶然性──反形而上学者サルトル(永野潤)65-84
  • 存在探求はなぜ現存在とともに始まるのか?──『存在と時間』の基礎的考察(三平正明)85-107


哲学誌37号

  • アリストテレスの責任論における「配慮」の重要性について──『ニコマコス倫理学』第三巻第五章の検討(栗原裕次)1-22
  • 論理・形式・表記法──初期ウィトゲンシュタインの方法(大辻正晴)23-42
  • 存在探求の方法としての死(久保文彦)43-62
  • 知覚は懐疑を乗り越えるか──メルロ=ポンティの「無限の省察」(井原健一郎)63-77


哲学誌38号

  • ペシミズムの変容の開始──ニーチェにおける「気質」を巡って──(樋口克己)1-20
  • 『存在と時間』における可能性概念(久保文彦)21-37
  • 規則遵守論の構造──<生活形式の一致>と<文法>──(石井雅史)38-57
  • 認識と時間(長沼淳)58-72
  • エッセー:”deutsche Juden“という言いかたにかんして──「翻訳の森」散策(3)──(秋間実)73-81 (1) (2)


哲学誌39号

  • シガレットを数える手──非措定的意識について──永野潤)1-16
  • 市民の技術としての弁論術──アリストテレス『弁論術』研究序説──(野津悌)17-35
  • 批判哲学における可能的知覚の役割(市吉経泰)36-50
  • 一義性の哲学としての『純粋理性批判』(江川隆男)51-67
  • 存在論の方法としての現象学(井原健一郎)68-83
  • 書評:丹治信春著『言語と認識のダイナミズム』(野本和幸・福谷茂・久呉高之・関口浩喜)84-123


哲学誌40号

  • 「見えるもの」と「見えないもの」──プラトンにおけるその構造──(田島孝)1-19
  • 「…とは何であるか」という問いと「何が…であるか」という問い──『ヒッピアス(大)』287c8-e4(湯本泰正)20-32
  • フレーゲのプラトニズム(三平正明)33-45
  • アリストテレスのエンテュメーマ論──『弁論術』における説得の論理の正当性──(野津悌)46-63
  • 批判と創造の円環──ドゥルーズにおける超越論的経験論の問題構制について──(江川隆男)64-80
  • プロティノスの素材──感性論素材を巡って──(金沢修)81-95
  • 世界の選択と諸モナドの創造(平井靖史)96-112


哲学誌41号

  • 母殺しオレステスの弁明──アイスキュロス『供養する女達』後半の舞台──(小澤克彦)1-19
  • 算術の言語から概念記法へ(1)──フレーゲの初期の体系をめぐって──(岡本賢吾)20-37
  • 脳死・臓器移植問題と自己決定権(長沼淳)38-53
  • 思惟する単位──プロティノス『エンネアデス』VI-6(34)に見られる「数」を巡って──(金沢修)54-69
  • ライプニッツの神の現実存在における実経験Experientiaの価値(佐久間崇)70-84
  • スコーレムのパラドクスについて(津留竜馬)85-101
  • ウィトゲンシュタイン前期のフレーゲ批判──一般性の問題を中心に──(渡辺大地)102-119


哲学誌42号(2000年)

  • 回避不能で理解不可能な死──『パイドン』を読む手前で──(佐々木周)1-18
  • 公的理性をめぐって(石川求)19-33
  • アリストテレス『弁論術』におけるトポス論──説得を可能にする原理──(野津悌)34-53
  • 「量」カテゴリー批判の構造と幾何学的対象の存在──『エンネアデス』VI-1-3「有るものの類について」1-3(42-44)を巡って──(金沢修)54-70
  • パトナムのモデル理論的議論と水槽の中の脳(津留竜馬)71-88
  • 脱生起の論理──ベルクソンにおける反省と方法──(平井靖史)89-107
  • エウリーピデース『ヘーラクレース』におけるリュコス殺害(浜本裕美)108-123


哲学誌43号(2001年)

  • プラトンにおける心臓と魂・こころ(出村和彦)1-17
  • ソローンのエレゲイア詩『ムーサたちへの祈り』(13W)におけるホメーロス的比喩の機能(佐野好則)18-37
  • 中期ウィトゲンシュタインとフレーゲ、形式主義「応用」の問題(渡辺大地)38-54
  • カントの因果律理論――ヒュームの因果律批判との対比を通じて――(堂囿俊彦)55-74
  • 対象について考える(池田さつき)75-86


哲学誌44号(2002年)

  • 「規則」と「応用」の問題──一般性と帰納法──(石井雅史)1-14
  • 徳と技術知(野村光義)15-29
  • 集合と性質──ツェルメロによる公理的集合論に対するワイルの批判──(宮川弘美)30-49
  • マイケル・クロウと数学における革命(塚本高也)50-66
  • 現象学はヒューマニズムである(杉本隆久)67-86
  • 〈書評〉Wolfgang Ertl : David Hume und die Dissertaiton von 1770.(堂囿俊彦)87-99


哲学誌45号(2003年)

  • 魂のはたらきとしての七階梯の上昇──アウグスティヌス『魂の大いさ』における魂論──(上村直樹)1-16
  • ライプニッツにおける実在的現象に関する考察(佐久間崇)17-33
  • 素朴心理学的な心の捉え方を救う方策としての道具主義(杉左近淳)34-53
  • メルロ=ポンティにおける未完結性の問題──受肉という知覚──(宮原優)54-69
  • 自然種名の指示について(四津雅英)70-84


哲学誌46号(2004年)

  • 正義の学び──プラトン『ゴルギアス』篇459c6-461b2──(野村光義)1-16
  • 議論のための名詞句の意味論(岩沢宏和)17-34
  • マグレブ再考――今日のアルジェリアのために、それは来たるべき世界のために――(杉本隆久)35-60
  • 出来事の時間部分についての考察(高橋伸幸)61-77


哲学誌47号(2005年)

  • 数学の方法と哲学の方法――『メノン』の問題――(田島孝)1-22
  • Lucretiana――Lucr. 3. 620, 969のテクストと解釈――(大芝芳弘)23-38
  • イマージュ,知覚のラディカルな外在主義(平井靖史)39-54
  • 書評 樋口克己著『図解雑学 ニーチェ』(江川隆男)55-60
  • 書評 永野潤著『図解雑学 サルトル』(石川求)61-66


哲学誌48号(2006年)

  • ソクラテス・徳と快の間――『プロタゴラス』篇「快楽論」解釈の一つの試み――(加藤信朗)1-18
  • プラトン『国家』篇における「洞窟帰還」問題(519e1-521b11)――哲学者たちが支配に赴く理由――(栗原裕次)19-37
  • アルゴスの花嫁たち――エウリーピデース『エーレクトラー』におけるコロス――(浜本裕美)39-59
  • siquid medium est pan mortisque fugaeque (Ov. Met. 10. 233)――「オルペウスの歌」における「生と死をめぐる変身」――(河島思朗)61-75


哲学誌49号(2007年)

  • プラトンの音楽教育論――それが教えるもの――(加藤信朗)1-21
  • メルロ=ポンティにおける超越論的なものと本質(國領佳樹)23-36
  • 科学的アプローチによるクオリア概念の再考(村田徳幸)37-55


哲学誌50号(2008年)

  • プラトン『ソクラテスの弁明』における神託の神とダイモニオン(田島孝)1-22
  • ケーニヒスベルクの哲学者は何を言わなかったのか?(久呉高之)23-47
  • 推理と存在――ヘーゲル論理学に於ける推理論の基本的意味――(徳増多加志)49-74
  • <ポリスと魂の類比>とその限界――プラトン『国家』篇の統一的理解に向けて――(栗原裕次)75-103
  • 魔法使いたちの肖像――サルトル『ユダヤ人問題についての考察』についての考察――(永野潤)105-121
  • 病気と意思決定――リヴィング・ウィルのあり方を手がかりに――(長沼淳)123-144
  • 二元論の系譜――プルタルコスにおける悪、もしくは或る流れを巡って――(金澤修)145-166
  • 『論理哲学論考』における<像>について(渡辺大地)167-182
  • テーバイと支配者たちの運命――ソポクレース『コローノスのオイディプース』におけるテーバイに関する神託――(後藤志乃風)183-207
  • 私と自己――アンスコムの「一人称」とマクダウェルの「指示の為し手」――(細川雄一郎)209-229


哲学誌51号(2009年)

  • ソクラテスの告発理由と二人の告発者――プラトン『ソクラテスの弁明』におけるアニュトスとメレトスをめぐる問題――(田島孝)1-22
  • プラトン『リュシス』篇における「第一の友」とオイケイオン(稲津阿育)23-45
  • アリストパネースの「平和」について(細川洵吉)47-64
  • 努力論における否定性――弁証法的ベルクソニスムの可能性――(竹内勇記)65-87


哲学誌52号(2010年)

  • 時間以前の時間――アッティコスにおける時間理論と『ティマイオス』解釈――(金澤修)1-23
  • ミニュアースの娘たちが語る物語群――オウィディウス『変身物語』4.55-388に描かれる変身の意味――(河島思朗)25-51
  • ウィトゲンシュタインの規則遵守論における「実践」と「生」(平賀直哉)53-78


哲学誌53号(2011年)

  • 大地のもたらすもの――エウリーピデース『フォイニッサイ』における文明化――(浜本裕美)1-24
  • 倫理の形而上学への移行――カント『道徳形而上学の基礎づけ』――(山鳶真之)25-51
  • 善悪とは何か――マイアー(=バウムガルテン)とカント――(渋川優太)53-74


哲学誌54号(2012年)

  • 無能力を補う能力?――哲学の能力と無能力について――(オート・マルクヴァルト、石川求・清水暁子・澁川優太・山崎紗紀子訳)1-20
  • ヘブル書についての一考察(伊吹雄)21-35
  • 数学と変数(竹内泉)37-47
  • 1921年夏学期講義におけるアウグスティヌスとの対話からハイデガーが受取ったもの(上田圭委子)49-68


哲学誌55号(2013年)

  • 「代理可能性」・「代理不可能性」・「かけがえのなさ」(岡田紀子)1-17
  • ヨハネ福音書のプロローグの一考察(甲斐博見)19-45
  • デカルト/生の循環性(実川敏夫)47-78


哲学誌56号(2014年)

  • 厚い概念としての人間の尊厳(堂囿俊彦)1-24
  • 『イーリアス』第21巻河辺の戦いにおける叙述構成の反復と展開-アキレウス対リュカーオーンおよび対アステロパイオス(Il.21.34-221)-(古澤香乃)25-49
  • 小叙事詩としての「アリスタエウス物語」-二つの物語に見られる対比と連続-(上野由貴)51-79


哲学誌57号(2015年)

  • エウリーピデース『ヘレネー』におけるヘレネーの二重性(浜本裕美)1-23
  • ハイデガーの存在の思索におけるピュシス概念(上田圭委子)25-46
  • カントと自然における類種の体系――理性の仮説的使用から反省的判断力へ――(渋川優太)47-65


哲学誌58号(2016年)

  • 若きハイデガーにおける「意味」について――『心理主義の判断論』における「妥当」概念を手がかりに――(伊勢俊介)1-21
  • 命題概念および様相概念の意義再考――近年の様相同伴についての論理的研究をふまえて――(山﨑紗紀子)23-53


哲学誌59号(2017年)

  • 現代論理学と論理結合子――ファジー理論との対比から――(竹内泉)1-17
  • カトゥッルス『カルミナ』64とウェルギリウスの「アリスタエウス物語」(上野由貴)19-47


哲学誌60号(2018年)

  • アイスキュロス『ペルサイ』93-101行の位置に関する文献学的考察(小池登)1-17
  • マルブランシュ「叡知的延長」の哲学史的位置づけ(木田尚人)19-34
  • 「個人の尊重」と「人間の尊厳」(堂囿俊彦)35-61
  • トゥーキューディデース『戦史』2巻40章1-2節の意味(西村圭樹)63-89


哲学誌61号(2019年)

  • 古代ギリシア哲学における魂論と「心の哲学」(田坂さつき)1-5
  • プラトンの魂論と「心の哲学」(栗原裕次)7-25
  • アリストテレスの魂論における「船と船員の比喩」と「エンテレケイア」の意味について――デカルトとライプニッツの心身論も視野に含めながら――(永井龍男)27-51
  • 仕掛けとしての比喩、イメージとしての光――プロティノスの魂論の理解のために――(金澤修)53-79
  • プラトン『ソピステス』解釈におけるハイデガーの存在への問い(上田圭委子)81-100