前回は, コンピュータとの意志疎通の手段である基本的入出力装置について学 び, とりわけキー入力の練習をしました. 日本語の様にキーボード文字より 多種の文字を使う場合, 更に特別な方法が必要な事を体験しました. いわゆ る全角(二バイト)文字変換です. また, 作成したデータを 整理・保存する為に, コンピュータに記憶させる適切な方法が必要です. つ まりファイル管理です. 本日の授業は, この二つの基礎を 学びます.
これらの操作を既に充分に理解している場合は, まず注意を読み, 各自で日本語入力
, エクスプローラツール操作, フォルダ
操作の実習を行い, 本日提出用実習問題を完成させ提
出し退出して構いません.
日本語入力はリンクフリーサイト
必ずできる!タッチタイピングマスター法
を, ファイル管理はリンクフリーサイト
はじめてのパソコン, ファイルの操作
を参考サイトとして挙げておきます.
前回の様にメモ帳を起動して下さい.
コンピュータでは半角文字と全角文字は別の文字として扱われます. 日本語 の文字は全角文字です. つまり通常の「英数字直接入力モード」は「半角入 力状態」ですので入力できません. それを前回 の様に「日本語変換モード」(ひらがな)にすると「全角入力状態」になり ます. こうして日本語(いまの場合はひらがな)の入力ができますが, この状 態では記号や数字も全角になります. これらは画面上では半角文字の倍の横 幅で表示されます.
全角 !@#$%^&*()_+=−0987654321 半角 !@#$%^&*()_+=-0987654321
また英字にも全角文字があります.
全角 ASDFGHJKL:”〜‘’;lkjhgfdsa 半角 ASDFGHJKL:"~`';lkjhgfdsa
スペースにも「全角スペース」と「半角スペース」があります.
注意:
全角文字を使う場合には複数の方法 (文字コード) があり,
あるシステムで作成したもの (テキスト文章やファイル名・フォルダ名) を別
のシステムで利用しようとすると, うまく表示されないことがあります. い
わゆる文字化 (もじばけ) / 字化 (じばけ) です. その様な可能性があると
きは, できるだけファイル名・フォルダ名などはローマ字にしておく方が無難
でしょう.
ここではマイクロソフト社製の日本語入力システムIME(Input Method Editor)
を利用します.
ほかにATOKというのもWindowsシステムでは広く使われています.
IMEの詳細については
http://www.microsoft.com/japan/office/ime/
を
使用条件
の中の「このサイトで入手可能なドキュメントに関する注意」を読んで参照し
てください.
日本語入力可能な状態になっていると, 以下のような2つの小さなウィンドウ
(ツールバー)がデスクトップ上にあります(下左図).
場合によっては2つが1つにまとまっている場合もあります(下右図).
日本語入力を利用するアプリケーションにもよります.
また両者とあるいはどちらかひとつ(言語バーがそう設定されることが多い)が
タスクバーの右隅に押し込まれている場合もあります.
設定により異なりますがいずれにせよ図に見えているのと同様なアイコンがど
こかに表れているはずです.
また設定を変更することもできます.
もっとも入力モードは"A"ではなく"あ"となっているかもしれません.
以下の図とその下の表の対応を見てください.
あるいは
キーボード並び qwertyモード(日本語=英文タイプ並び)かその他(azerty) 入力方式 MS-IME Standard(スタンダード)2003か
ナチュラルインプットの選択入力モード 半角, 全角, ひらがな, カタカナ, 英数字の設定変更 変換モード 漢字(無)変換方式の設定 IMEパッド・漢字辞典 特殊文字, 難読漢字の入力のアシスト 単語・用語登録 辞書に新単語登録 プロパティ・環境設定 動作環境の設定 ヘルプ 使い方の説明 CAPS, カナキー キーボードの状態表示: Caps Lockキー設定,
かな文字入力設定(Alt+カタカナひらがなキー)
なお上の右図でIMEパッドの右のアイコンは単ににツールと呼ばれています. ここをポイントしてクリックすると以下の左図から右図のように変化しプロパ ティや単語・用語登録が選択できます. さらに辞書ツールもここから直接選択 できます.
そしてツールをクリックすると→
MS-IMEバーー→(あ)あるいは( A)と表示されている→入力モード→「ひら がな(あ)」, 「全角カタカナ」, 「全角英数」, 「半角カタカナ」, 「半角英 数」, 「直接入力( A)」のいずれかを選択
通常日本語は「ひらがな(あ)」, アルファベットは「直接入力( A)」を利 用. これはキーボードの半角/全角で切り替えられる. 入力モードの「半角 英数」は用いないようにする.
MS-IMEツールバー→入力方式→プロパティでダイアログ画面より設定
ローマ字入力/かな入力の切替, 句読点やスペースの種類など. 自分の好みの 環境にして下さい. 再ログオンが必要になる場合があります.
現在の操作の対象となる文章の位置を示すもの. 通常■や | や, それらのブ リンクで表示される.
バックスペースキーでの文章の修正: ポインタの左側から消去
デリートキーでの文章の修正: ポインタの右側から消去
編集→元に戻す, またはCtrl+Zキー
kikounokawarimenihachuuishimashou
きこうのかわりめにはちゅういしましょう
入力した文字の確定前(Enterキー打鍵)に入力し操作対象になっている文字列
の型を変えられます.
変換の途中で Esc キーや Ctrl+Z キーにより途中の状態に戻れます.
機能キー
|
変換される文字型
|
スペースバー
|
漢字
|
F6
|
全角ひらがな
|
F7
|
全角カタカナ
|
F8
|
半角カタカナ
|
F9
|
全角英数
|
きこうのかわりめにはちゅういしましょう.
→ きこうのかわりめにはけんこうにちゅういしましょう.
→ 気候の変わり目には健康に注意しましょう.
かれはいしゃかな, またはいしゃかな. → 彼歯医者かな, または医者かな.
先週の復習として,さまざまな文字をIMEで入力する方法については, ここを見てください.
Windowsベースの情報教育システムでは以下の3つのテキストエディタが利用可
能です.
テキストエディタとはテキスト(各種の漢字コード, ASCIIコードなど)のみが
データとして入力されている(あるいは入力しようとしている)ファイルの編集
するものです.
いわゆるワープロアプリケーションによって作られるファイルにはテキスト以
外にさまざまな付加情報が含まれているのでテキストファイルではありません.
メモ帳(マイクロソフト製, Windows系には必ず付いている, 別名notepad) | |
秀丸(シェアウェア*) | |
TeraPad(フリーウェア^) |
* ソフトウェア流通形態の一つ. 1ヶ月ほど試用期間が与えられ気に入ったら 購入できる仕組み
^ 無償で誰でも利用できるソフトウェア
上のエディタのいずれかひとつを用いて日本語入力実習をします.
指示に従い(あるいは自分が気に入った)エディタを起動させてください.
私はTeraPadを使います.
そのエディタを使って『日本語入力例題』の例文3つ([A],
[B], [C])の最初二行を日本語入力してください.
[A]は日本語入力入門です.
[B]は日本語ばかりでなく英字, 数字, 特殊文字の入力もします.
[C]は難読文字が含まれています. それをどう取り扱うかです.
[D]は退屈した人用です.
次にファイル・フォルダ管理について学んでいきます.
これは前回説明した様にファイルを纏めて入
れる特別のファイルです.
例えば「マイドキュメント」はフォルダで, それぞれの皆さん専用に本学のシ
ステムで共通に管理されているものです.
ですから自分のファイルは, そこに全て保存して下さい. これは他人の「マ
イドキュメント」と混乱する事はありませんし, 他人には見えません.
この中に更にフォルダを作成する事もできますが, それについては後述します.
以上, もしすべての例文を作り上げて上にあるように保存するとマイドキュメ ントには以下のように作った各文書ファイルに対応した1つのアイコンが表示 されていると思います. このアイコンは拡張子「.txt」として名前付けされ たファイルをシンボル化しています.
今後さまざまなアプリケーション(WordやExcelやパワーポイント)でさまざま
なファイルを作りますが, それぞれ異なる拡張子(少数点以下アルファベット3
文字, 例えば「.txt」のように)が保存するとき指定したファイル名の後ろに
自動的に付きます.
各拡張子はファイルがどのアプリケーションで作成されたかを示しています.
拡張子ごとにそのアイコンも登録されていてフォルダの中を見るとさまざまな
アイコンが保存されています.
.doc = MS Word で作ったファイル
.xls = MS Excel で作ったファイル
.txt = メモ帳 や 秀丸 で作ったファイル
.ppt = Powerpoint で作ったファイル
.htm = web page のファイル
.pdf = Adobe Acrobat ファイル
.jpg = (JPEG 形式の)画像ファイル
.mp3 = (mp3 形式の)音楽ファイル
マイドキュメントには皆さんが作成したファイルがその他システムで必要なフォ
ルダとともに格納(保存)されています.
マイドキュメントをまだ開けていない人は以下のアイコンをダブルクリックで
開けてください.
なおフォルダ(今の場合マイドキュメントというフォルダ)を開けるためにダブ
ルクリックするということはアプリケーションプログラム「エクスプローラ」
が起動されることを意味します. このアプリケーションはフォルダ・ファイ
ルの管理全般を担当します. ふだんあまりエクスプローラを利用していると
いうことを意識しませんが, 実はPCの中で一番多用されているアプリケーショ
ンです.
ちなみにスタート→プログラム→アクセサリ→エクスプローラとするとエクス
プローラが起動されマイドキュメントフォルダが表示されます.
以下に示したのは, よく整理されたフォルダの例です.
マイドキュメントフォルダに直接文書ファイルを置かず, さらにサブフォルダ
を置き各種の文書を仕分けして分類してしまっています.
さらにあるフォルダによってはまたそのなかにフォルダがあり分類が細かくな
されているものもあります.
さらに「情リテI」
なるフォルダを開けてみる(=ポイントしてダブルクリック)
とさらにフォルダがあります.
そのなかの一つ「2005」というフォルダも開けてみました.
→
ここに今まで作った文書が置いてあります.
このようにマイドキュメントのフォルダの先頭に
あらゆる文書を闇雲に置いておくのではなく整理分類しておくようにします.
とくに在学中数年間このPC教室で授業を受け, また自分自身の活動にも使おう
とするなら早くから文書の分類仕分けを心がけましょう.
以下の図のようにファイル/フォルダを階層的に「木構造」の形で整理するのが
鉄則です.
といってもなかなかきちんと分類できない場合もあるにはありますが.
先ほど作ったテキストファイルnihongoa.txt, nihongob.txtあるいは nihongoc.txtを使ってファイル・フォルダの基本操作を学びます.
今までマイドキュメントにあったファイル(複数)をフォルダ「情報リテラシー I」に移動させます.
各問の解答テキストファイル先頭行に自分の学修番号・姓名 と自分だけ判るメッセージをを入力し, ファイル名を自分の学修番号を用いて「06159???.txt」として, それぞれ「授業用フォルダ(Jドライブ)」→フォルダ「z350wed2」内に提出すること. 提出に失敗したり再提出する場合は ファイル名を「06159???-2.txt」などとして下さい.
質問, あるいはあやまりなど見つけたら授業担当教員または担当のチュータに 連絡して下さい.
$Date: 2006/04/25 18:36:02 $+ 9:00:00 (JST)