パワーポイントを使って「プレゼンテーションとは何か」というスライドを作成した例があります。プレゼンテーションについて、 さらにパワーポイントでプレゼンテーションの何ができるのか理解してください。
プレゼンテーションとはなにか?(パワーポイント版) pdf版
プレゼンテーションするにあたってまずどのようなテーマでどのような話をするかを考えなければなりません。ここでは以前Excelの 作表作業で触れた現代日本の年齢別、性別人口構成のデータから今後の日本社会が危機に瀕していると警鐘をならしたいとします。
総務省統計局のHPから第7講のExcel入門で扱った平成16年10月の日本の総人口の年齢別、男女別の 人口構成の表をとってきます。(総務省統計局→人口推計→推計結果→ 平成16年10月1日現在推計人口(平成17年3月14日公表))
そして以下のような表を自分で作るのですがここではすでに作成したものがあるのでダウンロードして各自の作業フォルダに保存してください。
この表はここを右クリックすることによりダウンロードできます。
そして以下のようなグラフを作ります。これは各自工夫して作ってください。
スタート→プログラム→Microsoft Office→PowerPoint 2003でパワーポイントの起動。以下のような初期画面が表示されます。
メインウィンドウの白い面はスライド画面です。ここにプレゼンテーションで表示させたいスライドを作成します。
右の画面は作業ウィンドウです。WordやExcelではこの作業ウィンドウはそれほど積極的に利用しませんでした。場合によっては このウィンドウは閉じたほうがよかったかもしれません。しかしパワーポイントではこの作業ウィンドウは作業の効率向上に大いに役立つので 積極的に利用していきましょう。
左の画面には今まで作りためたスライドが縮小版で表示されます。アウトラインでは文字内容のみが表示されます。新規作成ではとりあえず 1枚空(から)スライドが表示されています。
スライド1枚、1枚作成する前にどのスライドにも共通に入れておきたいさまざまな項目(背景デザイン、フッター)を設定します。 これは是非ともやるべきものではないものですが、もし自分のプレゼンテーションを引き立てる効果があると思ったら積極的に利用 するといいかもしれません。フッターにはページ情報、タイトル、プレゼンテーションの日付、会議名称・場所などを刷り込んでおくと よいでしょう。
ここではこれから何枚か作成するスライドに共通するバックグラウンド(背景)のデザインを導入します。パワーポイントにはさまざまな背景 デザインがすでに皆さんのために用意されています。これらを見てもし自分の好みにあうものがあればそれを選択します。もちろん自分であらかじめ 作っておくことも可能です。またなんのデザインも導入しないことも大いにありうることです。背景を単一色で統一させておくこともあり得ます。 ちなみにさきほど表示した「プレゼンテーションとはなにか」というパワーポイントスライドは背景デザインを導入していません。
しかしここではパワーポイント版の背景を使うことを試みましょう。
書式→スライドのデザイン...として
書式→スライドのデザイン...とします。
ここで細かくいえばこのスライドデザインも全部共通に応用することも、1枚1枚異なる設定にすることもできますがここでは簡単の ためすべてに適用させます。
ここではすべてのスライドで共通するさまざまな項目の設定を行います。それらにはどのようなものがあるかというと例えば以下のようなもの が挙げられます。
いろいろ設定できますがここではスライドの底辺部にあるフッター領域に書き込む情報を編集するのみにとどめます。
表示メニュー→ヘッダーとフッターを選択して日付/時刻、フッター、<#>(スライド番号)を設定します。
この後表示メニュー→標準としてウィンドウを標準スライド作成モードに戻しておきます。
なおここで フッターの指定した「情報リテラシーI・パワーポイント研究会」という文字列が標準のフッターサイズでは2行表示になってしまうので スライドマスターでフッター領域を少し左右に広げておいています。
最初の1枚表紙を作成するように求められている。ここで表紙をこの形式で作成してもよいし、1枚目として表紙以外のさまざまな情報を盛り込みたい
場合もある場合はスライドの形式を変更してもよい。その場合書式メニュー→スライドのレイアウト...でレイアウトを自分の好みに合わせて
右の作業ウィンドウから選択する。
続いてスライドの追加を2枚目、3枚目と続けていきます。挿入メニュー→新しいスライドとして付け加えていく。このとき右の作業ウィンドウにスライド レイアウトウィンドウが出るのでそこから次のスライドとしてもっとも適当と思われるレイアウトを選んでいきます。
それでは先ほどExcelで作った 平成16年10月の日本の総人口の年齢別、男女別の人口構成の表およびグラフを使いプレゼンテーションスライドを作成していく 過程を見てみましょう。スライド中データ表示にとどまらずその解釈が個人的意見として表示されています。これらの意見はあくまで 個人的見解として受け取り「そういうふうに考える人もいるのだ」と捉えてください。
新規作成←マスタスライドの作成、スライドのデザインを選択、フッターの作成までは前項「準備」を参考に作り上げておく。
最初のスライドはレイアウトを変更せずそのままお仕着せの表紙レイアウトをそのまま加工。
挿入→新しいスライドにしてレイアウトは
にして1枚スライドを加える。
この後このスライドの右部に図を挿入したいので箇条書き部を左側に狭める。
Excelで先に作っておいたグラフ2つ縦横に並べる。そしてシフトキーを押しながら2つクリックして選択し右ボタンクリック→グループ→グループ化を
選択。
Excelでグループ化して単一オブジェクトとしたグラフ(2つ分)を選択しExcel上で編集メニュー→コピー、あるいは 選択して右ボタンクリックしコピーとする。
パワーポイントに戻り編集メニュー→貼り付けとすると以下のようになる。
図の大きさを整えタイトル部や左の箇条書き部に文章を入れる。
図の大きさを調節、文字の大きさや箇条書き部の枠の大きさを調整してスライド全体のバランスを考える。
箇条書きの項を1段下げるにはTabキーを押す。1段上に戻すにはShift+Tabを押す。
挿入→新しいスライドにしてレイアウトは
にしてさらに1枚スライドを加える。
Excelで男女別人口ヒストグラムを100%積み上げ縦棒形式で表示させそれを新しいスライドに付け加えた。
箇条書きにとコメントを強調するため目に付く配置にしたほうが良い場合もある。その表示の例としてテキストボックスと吹き出しを あげる。
パワーポイントウィンドウの底辺にある図形描画ツールバー(表示されていない場合は表示メニュー→ツールバー→図形描画)から以下の
アイコンをクリック。
そしてテキストボックスをスライド中効果的な場所に移動させる。
文字をいれる。文字のフォント、サイズ、色を変えたりテキストボックスの大きさの
微調整をしたりする。
図形描画ツールバー→オートシェイプから自分の気に入った吹き出しを選ぶ。
吹き出しを置く効果的な場所、吹き出し口(黄色いひし形で表示)を設定し、コメントを入れる。そして大きさを整える。
挿入→新しいスライドにしてレイアウトは再び
にして最終スライドを作成する。
Excel講義第三回目の講義資料の最終課題(グラフ作成課題)で作成した表、グラフを読み取り 自分なりに25年の国民のさまざまな意識変化を考えそれをスライドにまとめてください。スライドは パワーポイントを用いて作成してください。パワーポイントのもつ機能を最大限に利用してください。実際に(たとえばこのクラスで) 発表することを強く意識して作成してください。スライドは5±1枚程度に収めることが望ましいがそれより多くても良い。
質問、あるいはあやまりなど見つけたら編集者まで Special thanks to Prof. Fukunaga