セラピストにむけた情報発信



畿央大学大学院神経リハビリテーション学研究室との研究交流会




2017年11月6日
11月1日に,畿央大学大学院の森岡周教授,および院生の方々と研究交流会を行いました。私の研究室スタッフ9名で畿央大学にお邪魔し,各種イベント行いました。

研究会は大きく2部形式で開催されました。第1部が実験設備見学,第2部がそれぞれの研究室からのプレゼンテーションです。

実験設備見学では,NIRSや脳波,アイマークレコーダなど,様々な研究を支える各種研究機器のご紹介,ならびに,運動錯覚や主観的な垂直軸知覚といった研究トピックに関する研究例のご紹介をしていただきました。

プレゼンテーションの部では,まず畿央大学から植田耕造氏,水田直道氏,藤井慎太郎氏,石垣智也氏の4名の発表がありました。Lateropulsion(脳損傷後に立位で姿勢が傾いてしまう現象)に関する研究や,脳卒中者やパーキンソン病患者の姿勢や歩行特性を多変量解析に基づき説明する研究などが発表されました。

特に石垣氏については,研究交流会の前日に国際誌に発表された研究(触覚を介した二者間姿勢協調と社会心理学的要因との関係)の発表ということもあり,懇親会での祝福ムードも含めて大いに盛り上がりました。

首都大学東京からは,室井大佑氏(脳卒中片麻痺者における隙間通過行動),日吉亮太氏(・身体刺激を用いたメンタルローテーションの熟達化に関する検討),渡邉諒氏(異なる身体部位によるダイナミックタッチと歩行の調整について)の3氏が発表してくれました。3人とも,この発表に向けて時間をかけて準備をしてくれたおかげで,畿央大学の院生の方々からは,プレゼンテーション技術に対して比較的ポジティブなコメントを頂けました。

森岡先生とは,2008年に共著で本を出版したことを筆頭に,長い間,様々な形で交流させていただいております。しかし,多くの大学院生を巻き込んだ形での研究交流は,これが初めてでした。それぞれの研究室から複数の院生が発表することで,研究内容の特色だけでなく,プレゼンテーションの作り方についての研究室の特色が見える部分もありました。客観的に自分たちが実践していることを知る意味でも,良い機会となりました。

懇親会では多くの院生たちが参加し,良い交流をしてくれました。こうした交流が,院生通しの将来にわたる有益な交流に結びついてくれると願っています。

研究交流会の実現にあたっては,ゴーサインを出してくださった森岡先生のほか,実務ベースでパーフェクトな対応をしてくださった石垣智也氏,また首都大側のコーディネートを引き受けてくれた室井大佑氏と渡邉諒氏の尽力がありました。心より感謝します。

  
     
     
     
     


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