セラピストにむけた情報発信



【学会報告】国際姿勢と歩行学会(ISPGR)



2017年7月3日

625日から71日に,国際姿勢と歩行学会(ISPGRに参加しました。

会場は,アメリカのフォートローダーデール(Fort Lauderdale)という都市です。マイアミ近郊の保養都市であり,ビーチがとてもきれいです。そのすぐ近くにはマリンハーバーがあり,数百メートル移動するだけで景色や雰囲気がまるで異なります。

この学会は,参加人数が300-400人規模です。発表会場は数カ所に分かれているだけなので,関心の近い研究者が多く一堂に会します。論文でよく名前を見かける著名な姿勢・歩行の研究者が,どのようなスタイルで議論を重ねていくのかを,間近で見ることができます。大規模な学会では決して味わうことができない感覚です。

例年,バイオメカニクス,感覚運動制御,パーキンソン病などの神経障害,適応,認知的制御などの話題が中心となって話が進められます。今回はこうした代表的な話題のほかに,バーチャルリアリティの研究や,感情の影響を検討した研究,スマホのながら歩き(Walking while texting)の研究が目立っていました。

研究室からは私のほかに,室井大佑氏君が脳卒中患者の隙間通過行動について発表してくれました。また,私たちの学域を修了後,カナダに渡り,先日日本に帰国した桜井良太氏も参加しており,良い交流ができました。

この学会における日本人参加者は35名程度であり,5番名に多い国とのことです。学会の中日(3日目)には,日本人研究者たちの懇親会を開催しました。こうした会でであった縁を,今後も生かしていきたいなと思っています。

この学会は2年に1回の開催です。次回は2019年の6月30日~7月4日にスコットランドで開催とのことです。多くの日本人の方とまた一緒に参加し,密度の濃い交流ができますことを楽しみにしています。

     
     
     
     
     


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