セラピストにむけた情報発信



センスタイル研修会:高齢者の歩行




2016年12月5日
11月27日に,東京都品川区荏原文化センターにて,高齢者の歩行に関する研修会があり,4時間にわたり話題提供をいたしました。

「知覚・認知から見た姿勢と歩行」「2つの知覚的調整様式」「高齢者のデュアルタスク能力と転倒」というトピックをご紹介しました。いずれのトピックにも,高齢者の転倒の問題に結びつく話題が豊富にあります。特に会場の皆様からは,第1のトピックで紹介した,行為能力の知覚(アフォーダンス知覚)の問題,第2のトピックで紹介したライトタッチの問題,そして第3のトピックで紹介した,Multi-target steppingの問題に対して高い関心を持ってもらうことができました。

今回は50人規模と比較的小人数体制でした。そのおかげで,参加者の方々の顔を見ながら,じっくりとお話しできた感覚がありました。全く同じをしても,会場の雰囲気や照明など,ほんの少ししたことでパフォーマンスが変わるなと,いつもながら体感する機会となりました。

今回は,Senstyle代表の国中優治氏がもう一人の話題提供でありました。
Senstyleさんにはいつもお世話になっていますが,国中氏と直接コラボして話題提供するのはこれが初めてでした。

国中氏は,自身が経営する施設内にて実践している,知覚・認知的な側面から姿勢と歩行のリハビリテーションについて実例をご紹介いただきました。その中でも特に「大学や研究所のように特別な測定装置がなくても,ほんの少しの工夫で数量的な動作分析が可能である」という点については,多くの方に参考になったのではないかと思います。

安価なWebカメラを常駐しておくだけで,日頃の臨床の中から後追いで動作分析ができることについて,それを実現するためのソフトや,その簡便性がデモンストレーション形式で示されました。日頃の臨床の知見から学会発表を目指されている方々にとっては,貴重な情報と思いました。                                 

Senstyleさんでの講演は,2月に福岡,4月に東京で再び予定されています。詳細が公表されましたら私のホームページでもお知らせしますので,ご関心のある方はぜひご覧ください。

 

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