セラピストにむけた情報発信



大学院特別講義




2016年9月5日
私が所属する人間健康科学研究科ヘルスプロモーションサイエンス学域では,学外の先生を講師としてお招きした特別講義を開講しています。今回は,8月30日と31日の二日間にわたって実施された,博士院生用の特別講義(ヘルスプロモーションサイエンス特別講義Ⅱ)についてご紹介します。

初日の講師は,運動生理学領域で活躍される,慶應大学環境情報学部のの牛山潤一先生です。

授業では大きく3つのトピックについてご講義いただきました。
・運動を生み出すシステムに関する基礎知識
・牛山先生の研究成果のご紹介
・運動制御研究に関する展望

基礎知識については,初学の人間でもわかりやすく理解できるような工夫が随所にほどされた内容であり,教える側の知識としても勉強になりました。

研究成果のご紹介では,脳波と筋電波形のコヒーレンス解析に関する一連の研究成果についてご紹介いただきました。単なるデータの紹介にとどまらず,その背景にある様々な情報についても伺うことができました。

2日目の講師は,老年学領域で活躍される理学療法士,国立長寿医療研究センターの牧迫飛雄馬先生です。

疫学調査に基づく成果を中心に,以下のトピックに基づき話題提供いただきました。
・高齢期におけるフレイルとサルコペニア
・認知症予防の可能性:理論と実践
・介護予防・認知症予防を目指した地域でのスキーム

フレイルやサルコペニアなど,高齢者の問題を記述する言葉の理論的意義,そして実践的問題などをお話しいただきました。またコグニサイズのデモなど,みんなで身体を動かしながらのセッションも盛り上がりました。

専門領域で活躍されている先生の話を,少人数のスタッフで”独り占め”できるのは,とても贅沢なことです。牛山先生,牧迫先生,ありがとうございました!
     
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