セラピストにむけた情報発信



国際心理学会でのシンポジウム




2016年8月2日
7月24-29日にかけて,パシフィコ横浜にて第31回国際心理学会(International Congress of Psychology)が開催されました。4年に一度開催されるこの学会が,今回は日本で開催されました。

生態心理学会の先生方(Jeffrey B Wagman氏, 古山宣洋氏,三嶋博之氏,野中哲士氏,丸山慎氏,博士院生の友野貴之氏)と,隙間通過に関するシンポジウムを担当しました。シンポジウムのタイトルは,「Symposium on the perceptual basis of aperture passability judgment」でした。

話題提供者は,Wagman氏,樋口,友野氏の3名でした。

Wagman氏は,隙間通過研究が生態心理学研究においてどのような位置づけにあるかということにも焦点を当てながら,様々な研究のアウトラインを紹介してくれました。私は,隙間通過行動の三次元動作解析に基づき,視覚運動制御に基づいて行動がどのように制御されているかについて紹介しました。友野氏は,カートを引きながら複数の隙間の中で通るべき隙間を選択するという行動について研究したデータを発表されました。

隙間通過は私の研究室において長年携わっている研究テーマです。隙間通過に焦点を当てたシンポジウムを日本で開催される国際学会にて発表できたということは,良い経験になりました。

Wagman氏の来日は,2011年3月以来,5年ぶりです。

前回の来日では序盤で震災が起こり,全ての公式イベントをキャンセルして帰国となりました。その時の悔しさをようやく晴らすことができました。


Wagman氏とは10年来の付き合いであり,家族ぐるみでお付き合いをしています。こうした関係もこれからも大事にしていきたいと思っています。

     
     
  

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