セラピストにむけた情報発信



畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー




2015年10月26日
10月24日―25日に,奈良県にある畿央大学さんにて,ニューロリハビリテーションセミナー機能編Bの研修会が開催されました。昨年度から客員教授を拝命し,今回のセミナーでナイトセッションの講師を担当いたしました。

いただいたテーマは「注意と歩行」でした。今回はいつもの講演と比べて,遊び要素が多い内容にしてみました。

私が担当するナイトセッションに至るまで,朝から4つの充実したレクチャーが展開されていました。最新の知見を非常に豊富な量で提供するスタイルのレクチャーもあります。特に初めての参加者の方々には,ナイトセッションに至るまでキャパシティーいっぱいの方も少なくないだろうと予想しました。

そこで,私のセッションでは,いわゆる最新の知見の意義を紹介するようなスライドは極力避けて,エンターテインメント性の高い映像をふんだんに使うスタイルにしました。

また今回は,基礎的知見をできるたけ日常体験に結びつけていただくための努力をしました。普段であれば,リハビリテーション対象者の現象に結びつけて考えていただくような情報提供を意識しますが,むしろ今回は,日常体験と結び付けることで,職業人としての様々な作業管理,ヒューマンエラー防止などに関して考えていただくことを意識しました。

こうしたチャレンジングな内容については,参加者の方々の反応も分かれるだろうとは思いましたが,講演後にお話ができたベテランの理学療法士さんの方々は,こうした意図を的確にご理解くださり,好意的に評価してくださいました。

セミナー終了後は,講師陣の方々との懇親の席がありました。こうした場所でしかやり取りできない意見交換も多くあり,有益な場となりました。畿央大学さんのスタッフとはそこまで頻繁にお会いしているわけではないのですが,年齢が近しいこともあり,昔からの友人のような感覚で話をすることができます。

ここに至るまで様々なお膳立てをしてくださった森岡周氏に,深く感謝いたします。

     

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