セラピストにむけた情報発信



講演@徳島(平成27年度理学療法士講習会,基本編理論)



2015年7月27日
7月26日(日)に,徳島文理大学にて平成27年度理学療法士講習会(基本編 理論)の講師を担当いたしました。

この講習会の担当は,5年連続で5回目となります。例年,畿央大学の森岡周先生とともに2人で講師を担当しており,それぞれが3時間ずつ話題提供をいたしました。

私の講演タイトルは,「運動支援の心理学」でした。この講習会は3年契約で講師を担当するため,3年間同じタイトルで講演を設定し,毎年話題を少しずつ変えていくというスタイルで話題提供をしていきます。

今年度は「歩行の視覚運動制御」を話題の中心に据えました。6月の日本理学療法学会におけるオープニングシンポジウムでは,同一タイトルで話題提供を行いました。このシンポジウムではたった25分の話題提供時間でしたが,今回はそれを数時間バージョンに拡張する形で,様々な話題を紹介いたしました。

この講習会では毎年,徳島県理学療法士協会会長の鶯春夫氏(徳島文理大学),および近藤慶承(よしつぐ)氏(徳島文理大学)にオーガナイズをしていただいております。いつも講師陣が快適に過ごせるように様々な配慮をしてくださいます。

こうした関係が研究にも好影響をもたらしました。

オーガナイザーのお二人とは,平成25-27年の三年間にわたり,科学研究費補助金の助成を受けて共同研究を行っております(基盤研究(C) 「高齢者における適応的行動選択能力の評価とその介入方略の検討」,研究代表者:徳島文理大学 近藤 慶承)。

高齢者が,環境と身体の空間関係を知覚する能力をどの程度保有しているのかについて,アフォーダンス知覚課題と呼ばれる状況判断課題を用いて検討しています。今年が最終年度ですが,ようやく成果が出始め,様々なことが見えてきました。現在,代表者の近藤先生を中心として,成果公表に向けて努力しているところです。

講演を通して知り合った関係が研究にまで発展するというのは,理想的なことと思っています。今後もこの関係を発展させつつ,意味のある情報が発信できるよう努力していきたいと思っています。


 
 (左から)鶯氏,樋口,森岡氏,近藤氏,柳沢氏(徳島文理大学)

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