セラピストにむけた情報発信



講演報告:沖縄リハビリテーションセンター病院,他

 


2014年3月17日

沖縄にて2つの講演を行いました.

3月14日には,沖縄リハビリテーションセンター病院さんにて講演をいたしました.「知覚・認知から見た身体運動」というタイトルのもと,2時間にわたり話題提供をしました.主として注意と運動学習に関する研究成果と,その臨床的意義について説明をいたしました.

3月15日には,沖縄リハビリテーション福祉学院同窓会さんにて講演をいたしました.「運動支援の心理学-知覚・認知を活かす」というタイトルのもと,2時間にわたり話題提供をしました.同タイトルの拙著の内容のうち,特に歩行の視覚運動制御に関する話題を中心に,その概要をご説明いたしました.

いずれの発表においても,参加してくださった皆様が好意的に,また真剣にお話を聞いてくださいました.実際,通常の講演に比べましても講演中,および講演後の質問が多く,様々な議論をすることができました.

特に,「リハビリ対象者において,歩行中の視線が下向き傾向になること」,「スポーツ熟練者の優れたパフォーマンスが,練習した環境でのみ発揮されうること(学習の特殊性)」,「歩行中の認知的負荷を高めるトレーニングが,転倒リスクの改善につながりうること」,「1歩先の状況を見越して行動をプランニングする能力が,私たちのスムーズな行動を支えていること」といった話題に対して,多くのご質問やコメントをいただきました.

今回も素敵なセラピストさんとの新たな出会いが多くありました.また,沖縄リハビリテーションセンター病院に勤務されるリハ医の先生とも交流を深めることができました.

今回の2つの講演は,長年親交のある理学療法士,比屋根友恵氏のご尽力により実現いたしました.また滞在期間中は,若き理学療法士の崎濱秀吾氏に身の回りの様々なことをお手伝いいただきました.心より感謝いたします.



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