セラピストにむけた情報発信



報告:畿央大学ニューロリハビリテーション秋季セミナー




2010年10月21日

10月19日夜に,畿央大学の森岡先生主催の「畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー」の講師を担当いたしました.


今回はいつもの講演と異なり,大学院生として研究と臨床の両立をされている方々が対象ということで,いつもとは違った特別な想いでお話をいたしました.

私もセラピストの大学院生を抱える指導教官の立場として,平常の勤務をこなした余力で研究をしなくてはいけない方々の苦労を目の当たりにしています.森岡先生の研究室には,30名もの大学院生がいらっしゃるということで,そうした方々のご努力に敬意を表しつつ,苦労してでも研究の素養を身につけることの意義について,私なりの思いを伝えたつもりです.

また研究紹介では,私のもとで研究をしてくれている大学院生たちの研究にスポットライトを当て,その成果の一端をご紹介いたしました.個々の成果は決して大きな成果ではありませんが,チームの成果としてまとめてみると,それなりのストーリーが出来上がるもので,日々努力してくれている自分の大学院生に対しても,改めて感謝の気持ちがわきました.

一方,非常にゆっくりとした時間進行で進まざるを得ない社会人研究の場合,数年努力してもわずかな成果しか残すことができないという現実も,改めて実感しました.

様々な場所で指摘される研究の問題点や疑問点に対して,数カ月や半年経過しても,いまだにデータで答えることができない現実を,講演のたびに実感させられます.こうした状況を少しずつでも改善していくために,指導者として,また研究者として,何をすべきなのかを改めて考えさせる機会となりました.

講演後の懇親会では,非常にわずかな時間でしたが,教員の方々や森岡研究室の大学院生の方々と交流することができました.大学院生の中には香川から畿央大学(奈良)に通われている方もいらっしゃるなど,実にバラエティに富む構成でありました.みな,研究に対する熱い思いを持たれていることを実感いたしました.

森岡先生とは今後もこうした交流を続けることで,新しい共同研究が生まれたら良いなと考えています.

最後に・・・,

ご参加くださった皆様,今回は喉の調子が悪く,非常にお聞き苦しい発表となりましたことを,心よりお詫び申し上げます.

森岡先生,大変貴重な機会をくださり,ありがとうございました.森岡先生と出会えたことが多くの方々との出会いを生み出していることを,改めて実感いたしました.今後ともご指導よろしくお願いいたします.


なお,講演の様子は,森岡先生のブログ(10月20日付)でも紹介されています.


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