セラピストにむけた情報発信



本年度の研究室スタッフ




2010年6月21日

研究室のホームページ上で,本年度の研究室スタッフ全員を紹介いたしました

今年度,私の研究室に5名の大学院生が加わりました(博士2名,修士3名).これで,今中先生と私で構成する知覚運動制御研究室は,教員2名と大学院生11名の布陣となりました.

大学院生のうち,6名が理学療法士,1名が作業療法士,1名が看護師です.教員2名がいずれも医療従事者でないにもかかわらず,これだけ医療系スタッフが多いことは珍しいケースのように思います.

また,様々な業種のスタッフが集まっていることも大変魅力的です.私たちのゼミで発表するときは,業界内では当たり前に通じる話題でも,初めてそれを聞く人にわかりやすく,かつ簡潔にその話題の内容や意義を説明しなくてはいけません.私たちの研究室ではこうした経験を通して,自分の考えを一般化した形で論理的に説明できる能力を培うことを,大学院教育の柱の一つと位置づけています.

また,医療系以外の出身の大学院生と一緒に研究していることも,有意義なことです.彼らはそれぞれのバックグラウンドを活かし,様々な話題や技術を研究室に提供してくれています.彼らの多くは朝から研究に専念できるため,社会人として勤務後に研究をする大学院生を,様々な形で助けてくれています.

大学院生の研究テーマは様々です.みな,自分自身が研究したいと思っているテーマをそのまま大学院の研究テーマとして取り扱うため,バラエティに富んだ研究がおこなわれています.

指導者からすれば,研究内容が多岐にわたりすぎると,時にこちらの知識が追い付かず,全ての院生をうまくサポートしできないと感じることもあります.ただ,一緒に研究することを通して,これまで知らなかった新しい知識を多く獲得できるので,幸せに感じることも多くあります.

また研究テーマの選択は自由ですが,その内容が「知覚・認知と身体・運動の互恵性」という研究室の大きな問題に関連しているという意味では,全員共通しています.この点については,入学前の段階からきちんと説明して,スタッフにご理解いただいているところです.

また,通常の研究では時に孤独を感じることも少なくないため,研究室のスタッフ総動員で実施する研究を通して,研究室の連帯感を維持することを意識しています.現在は,「ブラインドテニス選手の聴覚的空間定位」と,「視覚障害者の姿勢と歩行の制御」という2つの研究が,こうした研究に相当します.

人数という意味では,今年は非常に充実した研究室になりました.今後研究の質を高めるべく,皆で協力していきたいと考えています.




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