研究内容

陽極酸化プロセスによる高規則性ナノホールアレーの形成

AlやTiをはじめとする各種金属素材を酸性電解液中で陽極酸化をすることによって,細孔が規則的に配列したナノホールアレーの作製を行っています.様々な素材で規則的ナノホールアレーの作製を実現するために,各種陽極酸化条件や,細孔発生の開始点位置制御法について検討を進めています.

ナノインプリントプロセスによるナノ規則表面の形成と機能化

陽極酸化ポーラスアルミナをモールドとしたナノインプリントプロセスによって,基板上に微細なナノピラーやナノホールが規則配列した構造体を効率的に形成することができます.このようにして得られたナノ規則表面を反射防止表面や超撥水表面に応用し,表面構造の制御によって,これらの特性最適化を目指しています.

ナノフィルターメンブレンの高効率形成とフロースルーデバイスへの応用

陽極酸化によって金属素材の表面に形成されたナノホールアレーを,素地から剥離しスルーホールメンブレンの作製を行っています.また,得られたメンブレンを使ったフロースルー型機能性デバイスの作製を目指しています..

膜乳化プロセスによる単分散エマルションの形成

ポーラスアルミナ膜を介して連続相を分散相に押し出すことによって液滴サイズの揃ったエマルション形成を行っています.得られた液滴を反応場として微細な固化微粒子を形成し,様々な応用に向けた検討を進めています.

ナノワイヤー,ナノファイバーの形成と機能化

鋳型プロセス,あるいは鋳型フリープロセスによってナノワイヤーやナノファイバーの作製を行っています.得られた素材を,Liイオン二次電池の電極活物質に応用するなど,機能化に関する検討も進めています.