トップ セキュリティ情報 2020年度 【注意喚起】OpenSSLの脆弱性(CVE-2021-3450、CVE-2021-3449)に関する注意喚起

【注意喚起】OpenSSLの脆弱性(CVE-2021-3450、CVE-2021-3449)に関する注意喚起

2021年3月26日 南大沢 日野 荒川

OpenSSLの脆弱性(CVE-2021-3450、CVE-2021-3449)に関する注意喚起がありました。

1. 概要
 2021年3月25日(現地時間)、OpenSSL ProjectからOpenSSLの脆弱性(CVE-2021-3450、
 CVE-2021-3449)に関する情報が公開されました。OpenSSLには、X.509証明書の検証不備の
 脆弱性やセッション確立時に細工したメッセージを処理することでNULLポインタ参照が発生
 する脆弱性があります。脆弱性が悪用された場合、不正なCA証明書を認証したり、OpenSSLが
 実行されているサーバーがサービス運用妨害(DoS)を受けたりする可能性があります。

 脆弱性の詳細については、OpenSSL Projectの情報を確認してください。

 OpenSSL Project
 OpenSSL Security Advisory [25 March 2021]

 対象となるバージョンを使用している場合には、「III. 対策」を参考に、早期の対応を行うことを
 強く推奨します。

2. 対象
 対象となるバージョンは次のとおりです。

 CVE-2021-3450
 - OpenSSL 1.1.1h、OpenSSL 1.1.1iおよびOpenSSL 1.1.1j

 CVE-2021-3449
 - OpenSSL 1.1.1kより前の1.1.1系のバージョン

 なお、OpenSSL Projectによると OpenSSL 1.0.2、OpenSSL 1.1.0 については、既にサポートが
 終了しており、アップデートを受け取ることはできないため、開発者は、OpenSSL1.1.1k への
 アップグレードを推奨しています。

3. 対策
 OpenSSL Projectから脆弱性を修正したバージョンのOpenSSLが公開されています。
 十分なテストを実施の上、修正済みのバージョンを適用することをお勧めします。

 - OpenSSL 1.1.1k

4. 参考情報
 OpenSSL Project
 OpenSSL Security Advisory [25 March 2021]
 
 Debian
 CVE-2021-3450
 CVE-2021-3449
 
 Red Hat Customer Portal
 CVE-2021-3450
 CVE-2021-3449