2020年4月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起がありました。
I. 概要
マイクロソフトから 2020年4月のセキュリティ更新プログラムが公開されました。本情報には、深刻度が「緊急」のセキュリティ更新プログラムが含まれています。脆弱性を悪用された場合、リモートからの攻撃によって任意のコードが実行されるなどの恐れがあります。
脆弱性の詳細は、次の URL を参照してください。
[修正された脆弱性 (深刻度「緊急」のセキュリティ更新プログラムを含む)]
※ サポート技術情報 (Microsoft Knowledge Base, KB) は、深刻度「緊急」のものを挙げています。
CVE-2020-0687
Microsoft Graphics のリモートでコードが実行される脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550917, KB4550922, KB4550927, KB4550929
KB4550930, KB4550951, KB4550957, KB4550961, KB4550964, KB4550965
KB4550970, KB4550971
CVE-2020-0907
Microsoft Graphics コンポーネントのリモートでコードが実行される脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550917, KB4550922, KB4550927, KB4550929
KB4550930, KB4550951, KB4550957, KB4550961, KB4550964, KB4550965
KB4550970, KB4550971
CVE-2020-0910
Windows Hyper-V のリモートでコードが実行される脆弱性
- KB4549949, KB4549951
CVE-2020-0929
Microsoft SharePoint のリモート コードが実行される脆弱性
- KB4484292, KB4484298, KB4484299, KB4484321
CVE-2020-0931
Microsoft SharePoint のリモート コードが実行される脆弱性
- KB2553306, KB4011584, KB4484291, KB4484292, KB4484299, KB4484301
KB4484308, KB4484321, KB4484322
CVE-2020-0932
Microsoft SharePoint のリモート コードが実行される脆弱性
- KB4484292, KB4484299, KB4484321
CVE-2020-0938
Adobe フォント ライブラリでコードがリモートで実行される脆弱性
- KB4550917, KB4550951, KB4550957, KB4550961, KB4550964, KB4550965
KB4550970, KB4550971
CVE-2020-0948
メディア ファンデーションのメモリ破損の脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550922, KB4550927, KB4550929, KB4550930
CVE-2020-0949
メディア ファンデーションのメモリ破損の脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550922, KB4550927, KB4550929, KB4550930
CVE-2020-0950
メディア ファンデーションのメモリ破損の脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550922, KB4550927, KB4550929, KB4550930
CVE-2020-0965
Microsoft Windows Codecs Library Remote Code Execution Vulnerability
- KB4549949, KB4549951, KB4550917, KB4550922, KB4550927, KB4550929
KB4550930, KB4550951, KB4550957, KB4550961, KB4550964, KB4550965
KB4550970, KB4550971
CVE-2020-0967
VBScript のリモートでコードが実行される脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550905, KB4550922, KB4550927, KB4550929
KB4550930, KB4550961, KB4550964
CVE-2020-0968
スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550905, KB4550922, KB4550927, KB4550929
KB4550930, KB4550961, KB4550964
CVE-2020-0969
Chakra スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550922, KB4550927, KB4550929, KB4550930
CVE-2020-0970
スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性
- KB4549949, KB4549951, KB4550922
CVE-2020-0974
Microsoft SharePoint のリモート コードが実行される脆弱性
- KB4484292, KB4484299
CVE-2020-1020
Adobe フォント ライブラリでコードがリモートで実行される脆弱性
- KB4550917, KB4550951, KB4550957, KB4550961, KB4550964, KB4550965
KB4550970, KB4550971
CVE-2020-1022
Dynamics Business Central のリモートでコードが実行される脆弱性
- KB4549673, KB4549674, KB4549675, KB4549676, KB4549677, KB4549678
KB4557699, KB4557700
なお、マイクロソフトによると、CVE-2020-0938 (緊急) および CVE-2020-1020(緊急)、CVE-2020-1027 (重要) の脆弱性の悪用を確認しているとのことです。CVE-2020-1020 は、2020年3月23日(現地時間) に公開された Adobe Type Manager ライブラリの脆弱性です。セキュリティ更新プログラムの早期の適用をご検討ください。
JPCERT/CC
Adobe Type Manager ライブラリ の未修正の脆弱性に関する注意喚起
II. 対策
Microsoft Update、もしくは Windows Update などを用いて、セキュリティ更新プログラムを早急に適用してください。
Microsoft Update Catalog
Windows Update: FAQ
マイクロソフトは、リモート環境への更新プログラムの適用における注意点やよく寄せられる質問の回答を公開しました。リモートワークの開始に伴うセキュリティ更新プログラムの適用や機器の管理の問題解決に参照ください。
Microsoft Security Response Center
リモート環境における更新プログラム適用の考慮事項
III. 参考情報
マイクロソフト株式会社
2020 年 4 月のセキュリティ更新プログラム
マイクロソフト株式会社
2020 年 4 月のセキュリティ更新プログラム (月例)