講座概要

離島創生のプロフェッショナルを育てる
課題解決型学習「PBL]を用いた実践的なプログラム

「あんど!大島2」では本当に現場で活躍できるプロフェッショナルを育てるために、その学習方法に「PBL」と呼ばれる課題解決型学習を採用しています。

この講座で行うPBLでは、実際に「大島の地場産業が抱える課題」を現地の事業者から聞き出し、その解決策を検討・提案するグループワークを通じて事業提案のスキルを磨き上げます。

この実践学習は、具体的には以下の手順で行われます。

ヒアリング

課題を見つける「ヒアリング」

大島の事業者との対話を通じて、地場産業が抱える課題を発見します。事前に各事業所の見学を行うことで、現場のよりリアルな状況をふまえて課題発見します。

調査

現状や先行事例を探る「調査」

課題把握後に必要となるのが、マーケティングです。事業者および想定される競合他社の強み・弱みを調査・分析することで、ターゲット層の特定や優位性を活かしたアプローチなど課題解決に最も適切な戦略を探ります。

プランニング

解決策を計画に「プランニング」

マーケティングで得られた情報をもとに、解決策を発案し事業計画としてまとめます。
具体的なビジネスモデルを構築するにあたっては、販売計画や資金計画といったお金の流れも検討する必要があります。

プレゼンテーション

解決策を提案する「プレゼンテーション」

これまでのステップで構築したビジネスモデルを事業者に向けて提案します。プレゼンテーションを行い、そのビジネスモデルが課題に対する解決策として適切か、また実行・持続可能なものかについて評価を受けます。

講師紹介

森本博行
(首都大学東京・名誉教授)

広告会社マッキャンエリクソン(旧・インターパブリック博報堂)を経て、1977年にソニー(株)に入社。総合企画室や英国ソニー、経営戦略部、企画開発部などの統括課長・部長や、渉外部門主席、イノベーション戦略オフィスVPなどを歴任後、05年に退社。同年に首都大学東京(旧・東京都立大学)の教養学部経営学系、同大学院社会科学研究科経営学専攻教授に就任する。同大学院社会科学研究科経営学専攻長、同大学都市教養学部経営学系長、兼東京都立大学経済学部長を経て2015年に同大学名誉教授に就任。各業界の戦略的な価値分析や価値構造分析が専門。2018年4月開学する長野県立大学グローバルマネジメント学部学部長に就任予定。

沼田真也
(首都大学東京・教授)

首都大学東京(旧・東京都立大学)大学院理学研究科を修了後、理学博士として(独)日本学術振興会特別研究員や(独)国立環境研究所NIESポスドクフェロー、(独)科学技術振興機構・研究開発センターフェローを歴任。2009年に首都大学東京都市環境科学研究科の准教授を経て、2017年4月より教授に就任。熱帯生物学や都市生態学、保護地域と観光、科学技術政策を専門とする。主な研究テーマに「熱帯雨林の保全と野生生物観光」「研究資源を活用したリサーチ・ツーリズム(研究観光)」「世界自然遺産地域における研究活動と観光」などがある。

ファシリテーター紹介

桑原良弘
(ディスプロ株式会社 代表取締役社長)

精密部品メーカーで自社製品を応用した独自商品開発と設計に従事し、その商品化に貢献。その後、コンサルティング会社へ入社し、通算85社の新事業・新商品の開発や知的財産の権利化を支援した。2010年10月ディスプロ株式会社設立し、現在は中堅製造業の顧問や地域支援機関と連動した企業の開発支援を行っている。

薮田安之
(株式会社サーチアンドスペックス 代表取締役)

早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築設計事務所にて設計主任として建築及び都市計画プロジェクトに携わり、商業施設、宿泊施設、市街地再開発などに様々な実績。設計管理業務のみならず建物の用途変更から資金調達、新規事業立案や新用途開発、経営コンサルティング等に業務範囲を拡大。建材輸出入、技術移転の仕事をきっかけに欧州やロシアの知的財産にふれる。診断士の目線で知財を見つめ、知財を経営の現場に活かす諸活動を行っている。中小企業基盤整備機構アドバイザー。

協力事業者紹介

観光業 山下隆
(株式会社グリーン企画)

2016年2月に、都立大島高等学校、都立大島公園とともに国際優秀つばき園に認定された「椿花ガーデン」を経営。椿だけでなくアジサイ、アツバスミレなど大島ならではの「花ガーデン」を展開中。海を眼下に伊豆半島、富士山を望む贅沢な芝生広場、ウサギの森、牛乳せんべい製造直販など多角的な経営を実践している。

製油業 高田義土
(有限会社高田製油所)

1929年創業の老舗製油所の四代目。島民が手拾いした椿の実を使い、伝統的製法にこだわった製油は、島内外に多くのファンをもつ。「椿油に限らず、椿ブランドを活かす受講者のみなさんの新しい発想に期待しています」(高田氏)


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