東橋本の家(和洋折衷木造住宅の改修事例)

 

 

 昨年5月末より,築28年の宮大工さんが甥っ子のために建てた木造住宅を改修しています。

未だ不十分なところも多く残っていますし,派手な建築作品でもありませんが,新しい試みを幾つかしております。

 

■新しい試み

 ◎既存の壁の室内側からの断熱施工

  ・和室:不燃紙付きフェノールフォーム断熱材の現し仕上げ

  ・居間:同上の材料を窓枠のちりと面位置として壁紙仕上げ

  ・洋室:断熱材に先に壁紙を貼ってからの貼り付け仕上げ

 

 ◎各種断熱内戸(窓の室内側に断熱材パネルを設置する)の試作

  ・断熱内戸内に採光部を設けたもの

  ・同上で外が明るいと光が入り模様が浮かび出るもの

・開閉形式が特殊なもの

・障子戸への半透明断熱材組み込み+太鼓貼り

・ポリカーボネイド,ペットシートによる透明のもの

  

■その他の主な特徴

  ・居間〜キッチン:雨宮知彦さんのデザイン

・太陽光発電(3.2kW)+ オール電化

  ・既存モルタルの上から断熱材入り外装材の貼り付け

  ・床暖房(シーズヒーター)

  ・天井断熱(GW200mm),床下断熱フェノールフォーム60mm

  ・LEDおよび電球型蛍光灯の照明器具 など

 

□計画・協力スタッフ

 ◎改修前・構造チェック&アドバイス:藤江創さん,青木茂先生,高木次郎先生

 ◎居間〜キッチンのデザイン:雨宮知彦さん

 ◎断熱改修:旭化成建材株式会社

 ◎断熱内戸:株式会社LIXIL,旭化成建材株式会社,首都大学東京須永研究室

 ◎施工(実施設計):ホームテック株式会社(担当 岡澤昭史さん)

 ◎全体計画:須永修通