山王商店街まちづくりアーカイブ

  • 私が鶴岡市の中心市街地にある山王商店街のまちづくりに関わって15年以上が立ちました。ハード整備、ソフトの仕掛けなどさまざまなことを商店街や市民の皆さんとやってきました。本ページでは、山王商店街の通りの特徴や歴史的建物を活かした新しいビジネスや活用が生まれることを期待して、これまでのハード・ソフトの取り組みの意図を伝えるような資料をおいておきます。次の展開のヒントになれば幸いです。
  • 重複する内容もありますがご容赦を。
  • 受賞とその理由はこちら

山王のまちづくりを紹介する動画、パンフレット、成果物など

比較的読みやすいモノ、ビジュアルなものを集めました。

これまでのまちづくりの経緯概要動画(2003〜2014の経緯)

 
国土交通省 手づくり郷土賞 受賞時の応募動画(3分)です。
なにをやってきたかをざっと見るのに良いと思います。
 


今取り組んでいること:山王「三世代町家」リノベーションと活用者募集 〜町家再生協議会

山王商店街にある明治、大正、昭和初期の「三世代町家」をリノベーションして、新たな若い方のビジネスの場にしてもらうための勧誘パンフです。リノベに取り組んでいること、山王通り=みち広場では、様々な人が集まるイベントが繰り広げられていることを紹介しています。
 
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「みち広場」街路事業;まちづくりのための街路事業を真剣に考えました。

 
街路景観に派手さはありませんが、出店しやすい環境、スタートアップになれる場を一生懸命に考えた形です。雪かきをしなくて良い歩車道全面の無散水融雪(ありそうであまり前例がない)。稼ぐ歩道の先駆けです。歩道は強風の鶴岡でも屋台がやりやすいようにポール設置穴が仕込んであります。
照明は、店のショーウィンドウの灯が主役になれるように、明るすぎない暖かな灯を目指しました。雰囲気を大事にした山形鋳物組合とコラボした特注の行灯照明です。
歩車段差なしの代わりにたてることになったポールは、広場のアイテム。デザインされた旗、花瓶が季節、イベントに合わせて設置できます。エリアマネジメント広告への展開も想定。
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みちを活動舞台として計画した商店街

 
山王商店街の取り組みから「みちを活動舞台とする」とするための空間整備やストリートマネジメントという発想にいたりました。そのことを書いた短い文章です。
雑誌「季刊まちづくり」の特集「都市の祝祭空間」の一部です。この特集は、観光の視点から道路空間再編、都市空間再編を考える「都市祝祭空間研究」を紹介しています。
 
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商店街に遊動空間(≒回遊空間) を生み出そう

 
早稲田チームが鶴岡の中心市街地で展開してきた多様なプロジェクトに流れる「遊動空間」という概念と、この実現を目指してきた山王商店街の個店改修と街路空間整備のおはなし。(「[新版] 図説 城下町都市」より)
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山王まちづくりの理念、よりどころ::山王まちづくり憲章

 
山王商店街のみなさんがまちづくりに取り組む姿勢を宣言したものです。まちづくりの第一ステップとして、
まちづくり委員会の皆さんとワークショップを通して作成しました。
取り組みで迷ったとき、意見が分かれたとき、ここに立ち戻るのです。
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山王まちづくり協定

 
商売の仕方と町並みづくりの協定です。ポイントは2点。閉店して住宅に代わる土地が出た危機感から、1Fはお店を維持し、店をやめる場合でもテナント貸しをしていくこと(1,2条)、また、店先に駐車場を設けないで歩いて楽しい商店街にする(4条)ことを、合意したことです。
また、実質計画変更のできない基本設計段階出なく、その前の土地活用の意向が出た段階で、店作りの協議を行う仕組みも入っています。
 
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山王ブックレット

 
大学生が見つけた商店街”の魅力"つまってます
まちづくり協定づくりの過程で、生まれたプロジェクト。
山王商店街まちづくりの最初の調査として、学生と一緒にほぼ全店舗1〜2時間のヒアリングを通して見えてきた、学生の視点からみて面白いと思う商品、こだわりの商売の仕方を、広く伝えようとした冊子です。山王商店街の歴史や、山王ラブストリーという山王らしさを伝えるミニ小説も掲載!
(このヒアリング データはさまざまなことを始めるときの重要な情報源でした)
 
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山王商店街 個店計画集

 
山王まちづくり協定を一歩進めて、山王商店街らしい店の作り方を、将来改修を考えいる店舗オーナーと地元建築士さんと一緒に考えた個店計画集。

(入りやすく)逃げやすい店、買わなくても居場所があるお店となるための中間領域を、店先や店中、店奥の蔵に生み出していこう(でも実はそこで魅力を出し稼ごう)という統一したコンセプトの下で、試し設計を行っています。意欲ある設計士さんや工務店さんがここのまちづくりに関われるようになれるように、改修したい店舗オーナーと地元設計士さんをマッチングするワークショップの成果でもあります。阿部久書店さんはその第一号です。
 
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「もてなし空間ネットワーク事業」〜商店街個店改修計画の蓄積からの構想

 
山王商店街まちづくり3本柱のひとつ、個店の改修に関わる部分を一枚のポスターにまとめたものです。(日本建築学会2011年度大会のデザイン梗概で発表。)
当時、中活基本計画にもとづき、戦略補助金もつかって、「もてなし空間」という公共的な場所、中間領域を作ることに対して補助金が出せるといいなというのを妄想していました。 数年で20件ほどまとまれば、なんて話がありましたが、道路事業が先行していたため一斉改修のタイミングを合わせることが難しく、補助金獲得は断念しましtが、発想はつながっています。
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首都大 都市・建築系OBOGによる視察レポート

 
2013年の5月に、首都大学東京(旧・東京都立大学)の都市・建築系OBOG会である「TMU都市と住宅を考える会」の皆様をご案内したあと、視察していただいた専門家の皆さんが書いてくれた感想レポートです。第三者の方から評価ポイントはとても参考になります。

山王まちづくりの出発点:ナイトバザール動画

 
商店街がみち広場になる! 様々な市民の皆さんの活動の舞台になるというイメージ、コンセプトの原点がこれです。1996年に開始、20年の実績、イベント運営、裏方のノウハウはすごいです。
(動画準備中)

イチローヂ・まち・川プロジェクト:悔やまれるプロジェクト。

 
大泉橋の橋詰、山王通りの南の入口のシンボルであった旧イチローヂ商店をリノベーションするプロジェクト。東北公益大の高谷先生は、「建築の価値には、都市空間のランドマークとしての価値、芸術的価値、事跡や出来事を通した歴史的価値、希少性や唯一性の価値などがある。」とした上で、「旧イチローヂ商店は、大泉橋の竣工昭和6年の少し前、1930年ごろ昭和初期という時代の証人である。玄関先の洋室の立体化としての木造3階のやや強引な増築やコーナーのショーウインドウは、当時の山王の進取の気風、技術(トラス構造)などの象徴であり、その時代の暮らしを伝えるという意味で希少価値がある。」としている。
 建物を取得し改修工事費を支援してくれていた方に、この価値を理解してもらえず、多くの人が残念だと感じる「きれい」な外観になってしまった。 「金が出していただくが口は出さない、使う人に任せる!」枠組みをつくらないいけないと反省。

山王のまちづくりのことを書いた論文等


中心市街地に様々な活動とそのアクターを呼び込む空間整備と組織づくり : 山形県鶴岡市山王商店街まちづくりの10年の取組み

 
山王商店街まちづくりの経緯と特徴を一通り説明したモノ。都市計画家協会「 楠本洋二賞」を拝受したときに書きました。
 

ルール作りと試行プロジェクトの「並進プロセス」論文

 
まちづくり協定というルール作りだけはまちは賑やかにならないなあと思い、ワークショップ後の反省会(飲み会)で出たアイデアを「やりましょう!」と次々、プロジェクト化しました。それをルール作りや、まちづくり構想につなげていくプロセスが振り返ってみると重要だったなあと考え、それらしい論文にしました。
その後、徐々に、まずビジョンを持つ!→こうなったらいいなという想いを試行(イベント、社会実験)→これを恒常化するためのハード、ソフト事業へ プロセス設計が、「使われるモノをつくる」ための私のやり方です。
 

 


まちづくり市民事業 掲載文

住民主体の都市計画 掲載文

研究一覧

長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト

高尾山地区 観光地マネジメント研究

林業基盤の職人連携による観光まちづくり

ヴェトナム・フエ皇帝陵の構成原理解読とエコツーリズム推進

里山再生✕コミュニティ形成をめざす開発住宅地のエリアマネジメント

地域観光プランニング〜観光まちづくりの計画技術の体系化

地域観光プランニングカレッジ:観光まちづくり人材教育プログラムの開発

観光まちづくりオーラルヒストリー研究

都市の祝祭空間研究

まちづくり技術を生かした地域ブランディング
 

川原研(大学院)で研究を希望する方へ

  • 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
  • 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
  • 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
  • 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。