東京都立大学 都市環境学部 観光科学科
川原晋研究室(観光まちづくり研究室)
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地域観光プランニング (研究代表 川原晋、科研費A)
観光まちづくりの計画技術の体系化、実装研究

観光まちづくりの計画技術の体系化をめざして、日本建築学会の小委員会として活動している研究である。行政の観光計画の対象がソフト中心となっている状況に対して、より質の高い観光「エリア」を作っていくための景観や公共空間の魅力化といったハードと、観光コンテンツの開発などのソフトが連動した計画論をめざしている。それぞれに関わる先進事例の調査をもとに、従来の観光計画や都市計画・まちづくりとの関係のなかでポジショニングをしつつ、手法の要点を整理している。具体的には、地区スケールで環境・空間改善や、地理的・空間的・人的環境の中で観光資源をとらえることを重視し、実効性ある公民連携の取り組みとするための、フロートビジョンと実行チームのつくり方、社会実験を通しての事業化といったプロセスデザイン、持続的な観光地経営のためのエリアマネジメント組織や観光財源確保の方法等である。
 地域観光プランニング小委員会HP
 研究経過紹介(科学技術研究費データベース)
 観光科学研究「地域観光プランニング試論」.pdf
 都市計画329「人口減少社会における観光まちづくりの可能性」.pdf

地域観光プランニングカレッジ (カレッジ長:川原晋)
観光まちづくり人材教育プログラムの開発

地域観光プランニングの方法論を体験的に学ぶ、全国の学生を対象とした3〜5日の合宿型ワークショップ「地域観光プランニングカレッジ」を毎年開催しています。地域観光プランニングカレッジとは、公共性や公益性、地域視点を重視してきた都市計画やまちづくり分野の計画技術や進め方と事業性や観光客視点を重視してきた観光事業を融合した新しい観光のプランニングとマネジメントのあり方を、具体的なフィールドや地域づくりの専門家、地域で観光に関わるビジネスに関心のある事業市民とともに学ぶ場です。日本建築学会の小委員会として活動しています。

第3回地域観光プランニングカレッジー三重県 伊勢志摩ー 2019

3回目は三重県 志摩市浜島町・英虞湾をフィールドとし、漁業資源や国立公園の環境を生かした3週間滞在型ウェルネスツーリズムの企画立案を行った。事前のフィールド調査の充実や、地域住民や医療、漁業関係者との密なやりとりにより、地域観光プランニングの要点の一つである、地域人材の特徴を活かしたチームメイキングや事業提案、進め方を考える「人材指向型の計画アプローチ」が充実し、「主体の見えるプロジェクトの提案」につながった。また、3週間という日本においてまれな観光スタイルを考えるテーマ設定は、観光と暮らしをつなぐ発想の提案につながっている。地元大学によるフォローアップも授業として実現するなど、Project based learningの新たな形も示せた。

第2回地域観光プランニングカレッジー北海道ニセコ地域ー 2018


対象地とテーマ)2000年代初頭よりパウダースノーを求めるオーストラリア人が多く集まるようになり、近年ではアジアからのスキー客も増加する北海道ニセコ地域。中でも中心的な賑わいを見せるニセコひらふ地区はコンドミニアムやホテルの増加により都市化が進んでいる。冬季は賑わいを見せる一方、夏季は観光客数が多くなく、営業しない飲食店等も多い。しかし、観光地の持続的発展のためには、季節変動を平準化することが大切である。そこで、本カレッジではニセコ地域の夏の観光活性化のあり方を提案し、具体的な社会実験の方法やその主体に言及する。
パンフレット

第1回地域観光プランニングカレッジ ―山口県・長門湯本温泉×深川萩焼― 2017

第1回目のフィールドは山口県長門市の長門湯本温泉で行いました。本地区では現在、温泉地の再生にむけて、公民連携で温泉地の環境やあり方の大改造を進める事業が真っ最中です。まちぐるみの景観形成、外湯事業の創出、川床の設置・運営、リノベーション、周辺の観光資源との連携、そして星野リゾートの誘致など。また、これらの実現に向けて社会実験を実施しつつ進めています。この事業のキーパーソンと一緒に、新しい観光まちづくりのあり方を考えました。
具体的には、長門湯本温泉地区に隣接する三ノ瀬地区の深川萩焼とその窯元集落を重要な地域資源として設定し、湯本温泉と深川萩焼のWin-Win関係を構築するプロジェクトと社会実験を提案しました。

カレッジ2017in長門湯本温泉成果ブック.pdf

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