大田クリエイティブタウン研究会とは

 
大田クリエイティブタウン研究会(旧・モノづくり観光研究会)は、東京都大田区をフィールドに、モノづくりに関わる製品、技術、職人、工場建築、都市基盤などの多様な資源を活かしたまちの将来像を構想し、そして実現を目指した具体的なアクションを起こすことを目的とした研究会/運動体です。
 都市計画やまちづくりの分野で培ってきた概念や技術を活かしながら、モノづくりのまち大田における都市空間の再生、モノづくりへの近接機会の向上、新たな産業の創出など、モノづくりとまちづくりを統合的に捉えた都市の実現を目指してます。

研究会の体制

 
都市計画、まちづくり、建築、観光科学を専門領域とする首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 観光科学域(文化ツーリズム領域)、横浜国立大学 大学院 都市イノベーション学府 建築都市文化コース(都市計画研究室)、東京大学 大学院 工学系研究科 都市工学専攻(都市デザイン研究室)の3大学と、(社)大田観光協会によって構成されています。
 2009年12月より日本都市計画学会研究交流特別委員会の社会連携交流組織としての位置づけも得て、研究活動を行っています。

活動経緯(2012.10追記あり)

 
モノづくり観光研究会は、大田区内の観光資源の発掘や産業を活かした地域振興に対して学術的視座を求めていた大田観光協会(事務局長:栗原洋三氏)と PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)として観光まちづくりの実践的プロジェクトの機会を望む大学側の思いが一致し、平成 21年4月に首都大学東京大学院観光科学域文化ツーリズム領域(川原晋・岡村祐)および大田観光協会によって発足しました。平成22年度には、横浜国立大学(野原卓)および東京大学学生が加わりました。
平成21年度〜22年度には、工場のまちの魅力や課題を発見するための工場訪問調査や、大森南・東糀谷・羽田旭町地区を対象とした工場建築調査を実施し、基礎的な情報の収集に努めました。
平成 22 年度後半には、「モノ・まちラボ 2011」と称し、おおた工業フェアに合わせて、住工共存工場建築の将来像の提案やモノづくり観光の実験を行いました。
調査研究の成果は、これまで、都市計画学会でのポスター発表や都市計画学会大会でのワークショップ、おおた工業フェアにおいて発表しています。

平成 23 年度は、過去2年間の成果としての『大田モノ・まち BOOK 2011』の製作・発行、将来構想の提案、具体的アクションとしての「おおたオープンファクトリー」の実施に向けて、活動を継続しています。
 
2012.10 追記
2012年2月4日に大田区下丸子、武蔵新田地域の工業会である工和会青年部の協力を得て「おおたオープンファクトリー」を開催することが出来ました。幸いにも多くの反響があり、工和会協同組合からもう一度やろうという声を上げていただき、12月1日(土)第2回おおたオープンファクトリーに向けて鋭意準備中です。また、このイベントは、区や関係諸機関からも評価いただき、モノまちBOOKで2011で提案した「クリエイティブタウン大田構想」の11の提案のうち、新たにモノ・まち拠点の形成に向けても動き始めています。

 

川原研(大学院)で研究を希望する方へ

  • 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
  • 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
  • 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
  • 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。