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12/07/2022 updated

Fantom Refined Windows 64bit版(MS Visual Studio 2022)のインストール・サンプル実行手順

【注意】FantomのWindows版にはMSYS2版(UNIX風シェル環境)もあります.一般的にVS2022版の方がインストールが楽で高速です.UNIX環境が好ましい場合にのみMSYS2版を利用してください.Windows10 64bit版で動作確認しています.

  1. VisualStudio再配布用ライタイムパッケージ(2015-2022)をインストールする.
  2. Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ
    このページの中から,x64: vc_redist.x64.exeを選んでダウンロードし,実行してインストールします.

  3. 別途提供されたFantomRefinedのzipファイルを任意のフォルダーに展開します(日本語のパス名,フォルダー名が入らないように).少なくともexternal_libraries, lua_libraries, fantom_librariesの3つのフォルダとfantom_pre_process.batが入っています.

  4. コマンドプロンプトを立ち上げて,cd(チェンジディレクトリー)などを利用してFantomRefinedを展開したフォルダーに移動します.

  5. まず,FantomRefinedに同封されている関連ライブラリー群にパス(PATH)を通すため,コマンドプロンプトにfantom_pre_process.batと打ち込み実行します.この時,画面にパスが表示されれば成功です.

  6. 次にFantomRefined用の設定ファイル(luaファイル)が入っているフォルダーに移動します.

  7. 続けてコマンドプロンプト上で実行します.具体的にはFantomRefined用の設定ファイルが入っているフォルダーで,例えば,設定ファイルがsample.luaの場合はコマンドプロンプトで

    lua sample.lua (エンターキーを押す)
    

    もしくはluajitの場合は,
    luajit sample.lua (エンターキーを押す)
    

    で計算が進みます(注意1).

  8. 計算結果のファイル形式は設定に依存しますが,text形式とvtk形式が一般的です.text形式のデータは,Python (& Matplotlib)などで加工して可視化すると(論文用2次元グラフの作成に)便利です.また,vtk形式はParaviewを利用して可視化します.すぐに結果が見たい場合にはParaviewが便利です(使い方はネットで検索してみてください).

注意1

  1. 設定ファイル(luaファイル)の最初に以下の例のようにfantomのライブラリー(fantom.dll, writer.dllなど)の場所(その設定ファイルが存在するフォルダからの相対パス)をファイル先頭に指定する必要があります.
    			package.cpath = "../fantom_libraries/Release/?.dll;" .. package.cpath